元F戦士のダルビッシュは「後光が差している」　若手時代を知る日本代表・厚沢コーチが明かす

日本ハムのコーチと選手だった侍ジャパンの厚沢コーチ（左）とダルビッシュ有投手（右）

元Ｆコーチが太鼓判「いい指導者になる」　若手の接し方に「温かみを感じるんだよ」

　ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の日本代表が２０日（日本時間２１日午前８時試合開始）、３大会ぶりの決勝進出を懸けて準決勝のメキシコ戦（ローンデポ・パーク）に臨む。世界一まであと２勝に迫った侍ジャパンの精神的支柱となっているのが、チーム最年長で日本ハムＯＢのダルビッシュ有投手（３６）＝パドレス＝だ。日本ハム時代から接点がある日本代表の厚沢和幸ブルペン担当コーチ（５０）は「後光が差している。（歌手の）美輪明宏か、ダルビッシュかじゃない」と独特の表現で称賛する。

　２月下旬に行われた宮崎での強化合宿に、ダルビッシュはメジャーリーガーで唯一参加。日本ハム・伊藤大海投手（２５）ら年の離れた若手選手にも「友達」感覚で接し、多くのアドバイスを送っていた。「やんちゃな頃も知っている」という厚沢コーチは、そんな右腕の姿に目を細めていた。「温かみを感じるんだよね。若い子が質問しても、包み込んでくれる。それも、思い立ったアドバイスではない。フォロー込みのアドバイスをしてくれている。いい指導者になると思います」。