《岩本勉のガン流F論》ポンセは周囲を納得させる投球を披露した
■オープン戦 ソフトバンク0-5日本ハム(3月21日、エスコンフィールド北海道)
ポンセに様子をうかがう姿勢なし シーズンに向けて準備完了
先発のポンセが前回登板とは一転、周囲を納得させる投球を披露した。かわすピッチングが目立った14日の西武戦から中6日。立ち上がりから、様子をうかがう姿勢は皆無。ぶっ放していた。監督やコーチから注文されていたはずだ。何より、自分が一番に意識していたのだろう。2四死球はあったものの、4回2安打無失点。シーズンに向けて準備完了と言ってもいい内容だった。
しっかりと打者をねじ伏せにいっていたからこそ、一回に柳田を併殺に抑えられた。味方の好プレーも呼び込み、自ら調子の背を押すこともできた。
その姿に2番手の北山も乗せられた。ボールがキレっキレ。キャッチャーの捕球音がバチン!バチン! ミットに入ってからも球が回転していたと思わせるぐらいの直球を投げ込んでいた。
福田光が強烈なインパクトを残す3点二塁打 投打とも収穫の多い試合
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打線には「持ってる男」がまた一人加わった。4番に入った福田光だ。六回に強烈なインパクトを残す3点二塁打。刺激を受けたであろう清宮も良いバッティングで適時二塁打と続いた。いまひとつ調子が上がっていなかった「野村J」もピリついたに違いない。投打とも収穫の多い試合だった。
野球人として胸を震わせ、涙をこぼしたWBC準決勝
そしてWBCにも言及したい。メキシコに逆転サヨナラ勝ち。野球人として胸が震えた。自然と涙もこぼれた。殊勲打の村上。ここまで調子が上がっていなかった。栗山監督の脳裏に代打もよぎったはずだ。だが、やはり日本の主砲。周囲から支えられてきたという思いをバットで返してくれた。
皆を鼓舞した大谷のツーベースもあった。超一流プレーヤーが集まった侍ジャパン。誰もが燃えないはずがない。チームワークとは? ワンチームとは? イコール23年の侍ジャパン! 教科書に新たな1ページを書き加えたいぐらいだ。まさにミラクルもんのジャパンやで!