古川 2軍ホーム開幕戦で大暴れ 1号2ラン含む4安打3打点
■イースタン・リーグ 楽天7ー7日本ハム(3月21日、鎌ケ谷スタジアム)
今季公式戦初出場で猛アピール 「ずっと良い感じで打てていた」
開幕1軍、諦めない! 日本ハムの古川裕大捕手(24)が21日、イースタン・リーグ楽天戦(鎌ケ谷)に「4番・捕手」で先発フル出場し、1号2ランを含む5打数4安打3打点と暴れまくった。この日は2軍の本拠地開幕戦。集まった1246人のファンと首脳陣に、自慢の打力を存分に見せつけた。
今季公式戦初出場で、いきなり快音連発だ。二回の中前打で勢いに乗ると、四回無死一塁で相手先発・松井友から右越え2ランをマーク。直球を狙い打ち、打球は一瞬で右翼スタンドに突き刺さった。さらに1点を追う五回2死二塁で左前に一時同点となる適時打を放ち、再び2点を追う八回には無死から二塁打でチャンスメーク。1死後、6番・王の同点2ランで生還し、敗色濃厚だった試合を引き分けに持ち込んだ。
「バッティングはずっと教育リーグから良い感じで打てていた。公式戦が始まっても気持ちを変えることなく、自分の形でしっかり振ろうと思って臨んだ結果が、きょうの4安打につながっているのかなと思います」
1軍再昇格へバットを振り込む日々 オフから食事改善&肉体改造にも着手
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昨季は1軍デビューを果たし、36試合に出場してプロ初安打も記録するなど飛躍の年だった。大卒3年目の今季も順調に春季キャンプを1軍で完走。しかし、3月2日の紅白戦後に2軍降格が決まった。「結果が出ていないので、また結果を出して上がってきてくださいと(首脳陣に)言われたので、とにかくこっち(鎌ケ谷)で結果を出すことだけを考えてずっとやっています」とバットを振り込む日々を過ごしている。
オフからは1人暮らしを始めた。プロ野球選手は体が資本。外食は極力控え、自炊に挑戦している。「体のことも考えて、先輩と食事に行く以外はほぼ毎日、作っています。この前は肉じゃがを作りました。おいしかったですよ」と笑顔を見せた。昨年12月には都内のジムで体幹などを鍛え直し、「体重はそこまで増えてないんですけど、バッティング練習の打球も速くなったとアナリストの人にも言ってもらった」と打球速度向上に成功。食事とトレーニングの両輪で、肉体を進化させてきた。
激しい正捕手争い真っただ中 「バッティングが一番の売り。そこでアピール」
現在、1軍の捕手は伏見、宇佐見、清水の3人が担っている。開幕1軍入りのハードルは高いが「そこを意識して、常にアピールする気持ちで打席に入っています。一打席一打席が勝負。バッティングが一番の売りなので、そこでアピールするしかない」と力を込めた。3月30日の開幕戦はもう目前。チャンスが巡って来るまで、打って打って打ちまくる。