札幌MF荒野がラジオパーソナリティーに挑戦 「新たな社会貢献活動が生まれるかもしれない」
■3月22日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
4月9日から新番組「荒野拓馬のGO!GO!コンサドーレ」放送開始
北海道コンサドーレ札幌のMF荒野拓馬(29)はボランチや攻撃的な複数のポジションをこなすポリバレントな選手だが、この4月からはピッチを飛び出してラジオのパーソナリティーとしても活躍する。
現役選手のレギュラー出演は都倉のトクラジ以来
今月20日、STVラジオは春の新番組として「荒野拓馬のGO!GO!コンサドーレ」(4月9日午前8時45分~55分)を放送開始すると発表した。札幌の現役選手がラジオ番組にレギュラー出演するのは、FW都倉賢(36、現V・ファーレン長崎)が2016年4月から約2年半、FMノースウェーブ「TOKU-radi(トクラジ)9」でDJを務めた以来となる。
「元々やってみたい気持ちがあった」「サッカーだけじゃなくいろんな話ができたら」
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異例のオファーとなったが、荒野は「元々やってみたいという気持ちがあった。こうやって現実になったのは素直にうれしい。どういうラジオになるか自分でも試行錯誤しながら、ゆるい感じでやっていきたい」と意気込みを語る。
具体的な番組の内容についてはこれから打ち合わせていくようだが、ただのサッカー番組にはとどまらなさそうだ。「北海道でラジオを聴いてくれる人に楽しんでもらえるような、サッカーだけじゃなくていろんな話もできたらいいかな」と、幅広いリスナーに向けて発信していくという。
ラジオを通じてリスナーと共に北海道の経済や政治についても学ぶ
「例えば北海道の経済とか政治について僕は何も分からないので、ラジオを通じて『あ、なるほど』と学んで、それと同時に北海道の現状というのをラジオで伝えたら、聴いている人も『あ、そうなんだ』と」と、道内のリスナーと共に同じ立場で自らも学習していくつもりだ。
「Hokkaido Dream」理事としてこれまでもフードロス問題やヘアドネーションで社会貢献
これまでクラブの活動とは別に、NPO法人「Hokkaido Dream」の理事として、フードロス問題に取り組んだり、医療用ウィッグ作成のために髪の毛を寄付するヘアドネーションを行ったりと、さまざまな社会貢献活動をしてきた。ラジオ番組でも「自分も学んで、自分にできることとして新しい社会貢献活動が生まれるかもしれないし、そういうのもやっていきたい」と、新たな社会問題にも向き合っていこうと考えている。
週末はサッカー、日曜はラジオで「元気になってもらいたい」
週末はサッカーのプレーで魅せ、日曜の朝には「起きた時に元気になってもらいたい。今日も良い休日だな、とか、一日が始まるな、っていうコンテンツにしてもらえたらいい。声質の問題で、最初はちょっと聴き取りづらいと思うけど、聴いていくうちに慣れてくると思いますし、たぶんクセになると思うので、楽しみにしててください」。サッカーだけでなく、日曜にはラジオのリスナーが聴いて元気になるような魅力的で楽しい番組を提供していく。
チームトップのハードワーカー ピッチ内外で勢いを出していく
今季はここまでリーグ戦全5試合に出場し、4試合はチームトップの走行距離をマークしている。「自分が良くないとゲームメークが良くならないと思うので、そこは意識しているし、僕の運動量があることでチームが助かっている部分や、勢いが出ている部分もある。そこは続けられるようにやりたい」。ピッチの至る所に顔を出し、積極的にボールに関わる運動量はチームへの貢献度としても絶大だ。
この日、チームは午前練習を行い、25日のルヴァン杯アウェー磐田戦(ヤマハ)に向けて9対9のミニゲームなどをして調整した。パーソナリティーとの二刀流をこなすことになる荒野だが、「僕は連戦でも普通に90分ずっと戦えるタイプ」と意に介していない。もちろん次の磐田戦も出場するつもりでいる。ピッチ内外でハードワークする背番号27に今季も注目だ。