清宮&万波がアーチ競演 エスコン1号の今川に続いた
■オープン戦 ソフトバンク2ー4日本ハム(3月22日、エスコンフィールド北海道)
12球団単独トップの第5号 清宮「うまく対応できたかな」
エスコンフィールド北海道初のナイトゲームを、ど派手な3発で彩った。日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)と万波中正外野手(22)が22日、ソフトバンクとのオープン戦で和田毅投手(42)から本塁打を放った。これまで新球場でのオープン戦は3試合で敵味方ともにホームラン0だったが、この日は一転。一回に今川優馬外野手(26)が放った一発を皮切りに次々と快音が響き渡った。
若い力でベテラン左腕を打ち砕いた。近未来の主砲たちが一発攻勢を披露した。今川の2ランで先制した直後。清宮は和田の直球を逆方向へはじき返した。打球は左翼フェンスを越え、ソフトバンク投手陣の控えるブルペンに飛び込んだ。「追い込まれていたけど、うまく対応できたかな。今川さんがお手本のようなホームラン打ったので、自分も続けて良かった」。12球団単独トップとなる5号ソロで主導権をガッチリ握った。
逆方向への一発は進化の証し 柵越え量産に膨らむ期待
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新球場の特徴を生かす技ありの一発だった。フェンスが低いため、ライナー性の打球でも十分にスタンドへ届く。昨季の18本塁打は全て右方向への打球だったが、今季は逆方向への一発も大いに期待できる。「あの辺にいっぱい打てればいい。今はうまく体の中で打てていて力が伝わるところでバットに当たっている。結構ポイントを中に入れても押し込めたので、それは良かったかなと思う」。完璧な一打でなくともスタンドインは可能。持ち前のパワーを武器に量産体制を築いてみせる。
万波はバックスクリーンへ4号ソロ 「悪くない取り組みができている」
右の大砲も黙ってない。4番を務めた万波は、三回に豪快な一発を見舞った。初球のチェンジアップを振り抜くと、打球はバックスクリーンへ一直線。「良い手応え。行くかなと思いながら走っていた。遅い球をセンターに打てたのは非常に価値がある」と両手に残る感触を笑顔で振り返った。
今季のオープン戦全4本塁打の内訳は左へ1発、中堅へ1発、右へ2発。広角へ長打を放てる強みを存分に発揮している。「去年まではレフトしかホームランがなかったけど、ライトやセンターにも出てきている。方向性としては悪くない取り組みができている」と進化を実感。秘めた潜在能力は開花しつつある。新球場初夜、ロマンに満ちた大砲たちが新時代の明るい未来を予感させた。