夏季スポーツ
2023/03/23 11:55

全国高校サッカー選手権 北海道大会決勝が初の札幌ドーム開催

今年から全国高校サッカー選手権北海道大会の決勝に使用されることが決まった札幌ドーム

11月12日を予定 準決勝は厚別で10月28日

 毎年10月下旬に札幌厚別公園競技場で開催されてきた全国高校サッカー選手権北海道大会の決勝が、今年は11月第2週に2002年サッカーW杯の舞台になった札幌ドームで初開催されることが23日までに分かった。過去には日本代表の試合も行われたサッカー少年憧れの舞台で道内の高校ナンバーワン決定戦が行われる。また、準決勝は10月28日に厚別公園競技場で行われる。主催の北海道サッカー協会は、来年度以降も継続していく構えだ。

J1北海道コンサドーレ札幌が経費など全面的に協力

 札幌ドームが道内高校サッカーの聖地に加わる。世界でひとつしかないホバリングステージとして、現在は主にJ1北海道コンサドーレ札幌のホームスタジアムとして使用されている。決勝戦は11月11日の広島戦翌日の12日を予定。クラブ側からは、ピッチの移動にかかる経費など全面的に協力を得て、実現にこぎ着けた。なお、ACL開催に伴う日程変更次第では11日に行う方可能性もある。

 旗振り役は、2022年6月に北海道サッカー協会会長に就任した越山賢一氏だ。就任直後に発案し、関係各方面と先頭に立って交渉を続けてきた。「コンサドーレさんの協力があって、アマチュアスポーツに対するご理解もあって成り立ったこと。札幌ドームさんも、アマチュアスポーツを使わせていただくにあたってね、ものすごい金銭面でサポートしていただいた」と感謝する。

越山道協会会長「聖地・厚別もひとつの夢だが、札幌ドームはもうひとつの夢」

 近年では2015年の決勝戦が、雪が降りしきる中で行われたりするなど、選手のコンディションに心配の声が上がっていたが、日本ハムが2022年限りで北広島に移転し、会場の確保が可能になった。越山会長は「聖地・厚別もひとつの夢だが、札幌ドームはもうひとつの夢。W杯も行われたピッチで思う存分プレーして欲ほしい」とエールを送る。

 また、11月に行うことで、12月末に開幕する全国大会に出場するチームの状態を維持することも変更の理由だ。越山会長は「これまでは、決勝戦が終わってから全国大会までの間、2ケ月近く、チーム単体でモチベーションを維持していかないといけなかった。これではなかなか勝てない。チームも勝って1ヶ月ぐらいから1回ちょっと落として、もう1回状態を上げるっていう意味でいえばいい」と、北海道代表が全国の強豪相手に勝ち進むことが出来るようにサポートしていく。高校サッカーの札幌ドーム開催元年に、どの高校が初代王者に輝くか-。この秋、大きな注目が集まる。

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