金村 オープン戦初被弾も6回1失点 開幕準備OK
■オープン戦 ヤクルト1ー3日本ハム(3月24日、エスコンフィールド北海道)
期待膨らむ6回1失点 快投にもオスナに浴びた一発を猛省
準備完了だ。日本ハムのドラフト2位ルーキー・金村尚真投手(22)が24日、エスコンフィールド北海道で行われたヤクルトとのオープン戦に先発し、プロ入り最長の6回を投げて1安打1失点に抑えた。すでに開幕3戦目(4月2日、エスコン)の先発が内定。期待感を増幅させ、本番前ラストの登板を終えた。
ズバズバとストライクを投げ込み、ハイペースでアウトを積み重ねた。二回には無死から高めの147キロ直球をヤクルトのオスナに強振され、左中間スタンドに放り込まれた。「悔やまれる1球。甘いところに1球でもいったら仕留められると思い知らされた」と振り返るオープン戦初被弾だった。
建山コーチも絶賛の投球内容 「とてもルーキーとは思えない」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
プロの洗礼を浴びた形だが、意気消沈することなく、立て直した。後続は3者凡退。三回以降は安打を許さなかった。6回で7個の三振を奪い、68球で降板。「真っすぐで空振りが取れていたので、多く選択してくれたと思う。伏見さんのリードに従っただけです」と先輩捕手に感謝したが、精神的にタフな一面ものぞかせた。
主力クラスの打者が相手でも苦にしなかった。建山投手コーチが「申し分ない投球。ストレートも走っているし、全ての球種でストライクが取れる。ランナーを出しても落ち着いて投げているので、とてもルーキーとは思えない」と舌を巻くほど、高水準の投球だった。
オープン戦4試合15イニングでわずか2失点 満を持して開幕カードでの先発へ
オープン戦は4試合に登板し、計15イニングで2失点。防御率は1・20だ。文句なしに、自らの力で開幕カードの先発切符をつかみ取った。「オープン戦でいくら抑えても、公式戦で良い投球をしないと意味がない。慢心することなく自分の投球がブレずにできるように見つめ直したい」。即戦力右腕は浮かれず、気負わず、デビュー戦のマウンドに上がる。