【選抜甲子園】クラーク2年連続初戦敗退 3失点完投のエース新岡「もっと強くなって戻ってくる」
■第95回記念選抜高校野球大会7日目(25日、阪神甲子園球場)
▽2回戦 沖縄尚学3-1クラーク
北海道勢4年ぶり、通信制初勝利ならず
2年連続2度目の出場となったクラークは、1-3で沖縄尚学に敗れた。先発したエースの新岡歩輝主将(3年)が9回3失点。0-3の八回1死満塁から1点を返したが、反撃及ばなかった。北海道勢4年ぶりの勝利と、通信制初勝利は夏に持ち越しとなった。131球を投げ最後までマウンドに立ち続けたが「1回戦(初戦)を勝つのが遠い。監督さんに勝利をプレゼントできなかったのが本当に悔しい。クラークとしても1勝できなかったので、またチーム全体をしっかりまとめて、もっと強くなって、夏戻って、もっといい結果が出るようにやっていきたい」と出直しを誓った。
得点圏に走者許す苦しい投球続く
直球を狙い打ちされた。一回1死満塁のピンチを三ゴロ併殺で難を逃れたが、その後もピンチは続いた。三回1死一、二塁から左中間への適時二塁打で2点を先制されると、四回、五回にも得点圏に走者を許す苦しい投球が続いた。味方守備にも助けられなんとか切り抜けたが、六回2死一、二塁から大きな追加点を失った。「自分は三振を取るピッチャーじゃないので、なんとか工夫しながら、なるべく球数を減らそうっていうのはあったけど、相手も結構しっかり当ててくる。甲子園に出るチームはやっぱレベル高い」。佐々木啓司監督(67)も「やっぱり向こうのバッティング良かったね」と、九州大会王者にかぶとを脱いだ。
昨秋、大阪桐蔭戦の大敗から大きく前進
初出場の2022年は延長の末に1点差負け、今年は2点差で敗れはしたが、22年の明治神宮大会1回戦で、優勝した大阪桐蔭に2-12の大敗からは大きく前進した。新岡投手は二回に自己最速を更新する140キロをマーク。昨春は4打数無安打だったが、今春は八回無死一塁から甲子園初安打を放ち得点を演出した。「マウンドも本当に投げやすかったし、いつも以上の力を出せた」。腕の位置や投球テンポを変えるスタイルに、さらに磨きをかけていく。
甲子園出場が決まってから「甲子園で負けた悔しさは甲子園でしか返せない」とリベンジを口にしていた新岡。エースとして、主将として、その決意を胸に〝3度目の正直〟を果たすため、高校ラストイヤーを駆け抜ける。
※詳細はコチラ