清水 走攻守すべてで存在感をアピール 正捕手争い真っただ中
■オープン戦 ヤクルト2ー1日本ハム(3月25日、エスコンフィールド北海道)
先発登板の上沢を好リード 「良いピッチングを後押しできたのかな」
開幕直前の猛アピールだ。日本ハムの清水優心捕手(26)が25日、エスコンフィールド北海道で行われたヤクルトとのオープン戦に「8番・捕手」でスタメン出場。先発登板の上沢直之投手(29)を好リードし、「2本のホームランは反省しないとですけど、上沢さんの良いピッチングを後押しできたのかな」とはにかんだ。
長らくバッテリーを組んでいた上沢との〝名コンビ〟が復活した。今年は試合はおろか、ブルペンでもボールを受けることが少なかったというが、願ってもないチャンスが巡ってきた。今季初めてタッグを組み「チームを代表する投手で、開幕前で大事じゃないですか。良い感覚で行ってほしい」。登板後にはベンチで言葉を交わし、「僕が思っていることだったり、そういう話は少しはできた」とうなずいた。
7試合ぶりのスタメンマスク 打っては2安打&好走塁も披露 強肩も健在
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3月14日の西武戦以来となるスタメン出場で、大ハッスルした。四回には浜田の二盗を阻止し、七回には矢のような送球で二走・赤羽をけん制で刺した。リード面だけではなく、攻守で躍動。最大のハイライトは、右前打で出塁した三回だ。
江越の捕邪飛(バント失敗)で、二塁へタッチアップに成功。状況を冷静に見極め、続くアルカンタラの先制打をお膳立てした。「捕手としてもスコアリングポリションに行かれたら嫌なので、ギリギリセーフになって良かった」と安堵の表情を浮かべた。
五回にも三塁内野安打を放ち、複数安打をマーク。オープン戦の打率を・467(15打数7安打)まで上昇させた。新庄監督の言葉を参考にして、キャンプ終盤から脱力打法を実践。「むちゃに振ったりしない。7、8割ぐらいで振るのが、一番しっかり振れる」と好結果につながっているという。
気づけばプロ9年目 狙うは正捕手の座 「結果にこだわってやっていく」
正捕手奪取へ、厳しい状況に置かれていることは理解している。昨季成績を残した宇佐見に加え、オリックスから伏見が加入。「上沢さんの時だけではないですけど、出たいという気持ちはもちろんあります。(伏見)寅威さんもチャミさん(宇佐見)もいますけど、その2人に負けず、しっかりと結果にこだわってやっていきたいです」。
将来の正捕手候補と期待され、入団しプロ9年目。今年の清水はひと味もふた味も違う。