ファイターズ
2021/10/13 14:57

今季16度目0封負けで3年連続負け越し決定

またしても東浜に封じられた日本ハム打線。選手交代を告げる栗山監督の足取りは重い(撮影・松本奈央)

■日本ハム0ー5ソフトバンク(12日、札幌ドーム)

 3年連続負け越し決定…。日本ハムは12日、本拠地でソフトバンクと対戦。相手先発の東浜巨投手(31)を攻略できず、0―5で敗れた。二回1死二、三塁の絶好機を逃すと、その後は得点圏にすら走者を進められない。東浜には昨季が4連敗、今季もこれで2試合15回無得点と、苦手意識を拭い去ることはできなかった。先発の河野竜生投手(23)は6回2失点と粘ったが、援護なく6敗目。チームは今季16度目の0封負けを喫し、14試合を残して3年連続負け越しが決まった。

天敵・東浜に昨季から6連敗

 昨季からの天敵にひねられた。ソフトバンクの先発・東浜相手に7回無得点。終盤の八、九回も相手の継投策にスコアボードは「0」が刻まれた。
 2点を先制された直後の二回。1死二、三塁とこの日最大の好機を迎えたが、先発に抜てきされた万波が三振。続く中島は四球でつなぐも、清水も三振に倒れた。
 東浜には好き放題にやられている。昨季4戦4敗、防御率0.98と封じられると、今季も2試合の対戦で2連敗。15イニング連続無得点とまだ得点できずにいる。
 小笠原ヘッド兼打撃コーチは「しっかり強いボールに対しての対応はなかなか難しい。そこがはまってしまっている」と唇をかんだ。五回には西川がセーフティーバントを試みるも、ライン際を狙えず、投ゴロに終わった。工夫して立ち向かってはいるが、形になっていないのが現実だ。
 栗山監督は「本当にやられているピッチャーをどう攻略するのか。きょう点が取れなかったね―、そんなので終わったら何のために悔しい思いしているのか分からない。本当に肝に銘じてみんなで考えて、次に次にってやっていかないと」と自らに言い聞かせつつ、ナインの奮起を促した。
 終わりの時は着実に近づいている。指揮官は「チームとしてやらなきゃいけないことと、個人としてどういう風にやっていくのか。しっかりやっていくしかない」と力を込めた。シーズン最終盤の10連戦初戦は黒星スタート。最後の意地を見せるしかない。(十島功)

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい