札幌DF田中駿 2年半ぶりボランチで先発し存在感 先制弾&決勝弾演出
■ルヴァン杯グループステージ第2節 磐田2-3札幌(25日、静岡・ヤマハスタジアム)
2020年9月26日のアウェー神戸戦(0●4)以来、約2年半ぶりとなるボランチでの先発出場となったDF田中駿汰(25)。先制ゴールを自ら決めたほか、FW出間思努(17)の決勝点にも関わるなど、攻守で存在感を見せた。
後半5分、CKを頭で合わせ先制
後半5分に札幌が獲得した右CK。MF小林祐希(30)が左足で中央に入れたボールを、ゴール前で待ち構えていた田中駿が頭で合わせ、ゴールへと流し込んだ。「めちゃくちゃいいボールが来たので触るだけでした。付かれている選手に触られないように、とだけ意識して。あれはボールが良かったです」とキッカーの小林をたたえた。
終了間際、FKから金子ー田中駿ー馬場ー出間で決勝弾
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そして試合終了間際の決勝点にも関わった。MF金子拓郎(25)からのFKのボールを、相手選手と競り合って倒れかかりなりながらも、ゴールラインギリギリの位置からDF馬場晴也(21)につないだ。「(金子のボールが)結構高いボールだった。相手選手が僕がいることをあまりわかっていなかったと思うので、触らないでこのまま流すだろうと思って。僕は絶対に折り返そうという気持ちで準備していたので、思ったところには折り返せなかったけど、残せば何かあると思ってました。ゴールにつながって良かったです」。田中駿の粘りが、出間の劇的ゴールへとつながった。
リーグ戦では3バックの右ストッパーとして不動の地位を築いているが、この日は大学時代に主戦場としていたボランチでプレーした。「スタートからやったという点でいえば、まあまあ良かったんじゃないかと思います」と自身のプレーを評する一方で、「これから上を目指していくにあたっては、自分のところでもっと起点をつくっていかないと。そうすればチームとしても良くなりますし、自分のプレーヤーとしての幅も広がっていくんじゃないかなと思うので、積み重ねが大事かな」と高みを目指す。
「奥さんに捧げたい」結婚後初ゴール
先月23日に入籍。公式戦での結婚後初ゴールとなった。「すごい支えてくれるので、勝利を真っ先に奥さんに捧げたいなと思うし、ゴールも普段支えてもらっているからこそと思うので、今日は自分のためじゃなく、奥さんのためのゴールでしたね」。チームの勝利と、自身のゴールを手土産に、妻が待つ札幌への帰路に就いた。