《荒木大輔のズバリ解投》投手陣は他の5球団と比べても引けを取らない
■オープン戦 ヤクルト1ー1日本ハム(3月26日、エスコンフィールド北海道)
ポンセは開幕に向けて万全 問題は皆無
まずは先発したポンセ。もう、開幕に向けては万全だ。彼の状態を図る最大の要素はコントロールなのだが、ほとんどがストライク先行。二回に若干、制球に苦慮する場面が見られたものの、しっかり修正できていた。
打たれたヒットは3本。五回、先頭の赤羽にはうまく打たれたが、その他、捉えられた打球はなかった。厳しい判定を引きずることもなく、常に冷静でいられた。5回で58球とペースも良く、まだまだ投げられる余力も十分にあった。問題は皆無だ。
今年の投手陣は楽しみ 十分な戦力が整っている
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
先発に限らず、今年の投手陣は非常に楽しみ。この日もリリーフ陣はそれぞれ持ち味を発揮した。2番手の鈴木は先発もでき、ロングリリーフにも対応できる。玉井はピンチでの登板も可能だ。田中正は後ろに回って好投を続けている。短いイニングを目いっぱいいくことで、強いボールがより生きる。
味方失策も絡んで1点こそ奪われたが、3番手で登板した宮内も面白い存在だ。サイドから繰り出される140キロ台後半の直球は魅力的で、経験を積めば、可能性は広がっていく。投手陣は他のパ・リーグ5球団と比べても引けを取らない。十分な戦力が整っている。
五十幡のスピードは相手バッテリーにもプレッシャーを与えられる
野手陣では五十幡の存在が大きい。彼の持つスピードは相手バッテリーにも大きなプレッシャーを与えられる。(松本)剛が中軸に座り、(清宮)幸太郎らに長打が増えてくれば、得点力は確実に上がる。心配なのは、腰の状態が思わしくないと伝えられている野村。体調面さえ整えられれば、大きな戦力となることは間違いない。