【V2男子】サフィルヴァ最終戦圧勝も1勝差で入れ替え戦進出ならず
■Vリーグ男子2部 きんでん0-3サフィルヴァ(26日、武道・体育センター和歌山ビッグウエーブ)
V2男子の2022-23シーズン最終戦が26日行われた。3位サフィルヴァ北海道は、前日に続きアウエーできんでんトリニティーブリッツと対戦。V1入れ替え戦出場圏の2位以内を狙い、序盤から全開で臨み3-0でストレート勝ちし19勝8敗としたが、2位の富士通カワサキレッドスピリッツも勝利して20勝7敗となったため、3位で全日程を終了した。リーグ序盤は2位につけていたが、中盤から終盤に痛い敗戦や逆転負けが数試合あり、最後に「1勝の重み」が大きくのしかかった。また、上杉徹監督(42)と、今季V1ジェイテクトから加入したOH郡浩也(27)は来季残留の意向を示した。
最終戦は1時間15分のスピード決着
サフィルヴァは最終戦を1時間15分でスピード決着させると、1時間遅く始まった埼玉ー富士通戦を控え室でネット観戦。その2時間後、富士通が0ー2から埼玉に逆転勝ちした瞬間、控え室からは深いため息が漏れた。最終的に他力に頼らざるを得ない展開になったが、上杉監督は「今季、いい部分もたくさん出ましたし、順位も上がった。ただ目標は達成できなかったので、来季達成できるように夏場、鍛えたい」と切り替えた。
ヴォレアスに2セット先取から2度逆転負け
届かなかったあと1勝。悔やんでも仕方ないが、もったいない試合が何度かあった。今季、フルセット負けは6回。そのうち、22年11月、23年3月と、2度に渡ってヴォレアス北海道相手に2セット先取してから逆転負けを喫した。上杉監督は「当初の計画としては、ヴォレアスさんと1位、2位を争って、リーグ戦の終盤まで行くだろう、行きたいというのを青写真として描いてたけど、そうならなかったことは本当に反省だし、私の力不足」と肩を落とした。
前日の惜敗響き、ホームで連敗
さらに勝負どころで2度の2連敗が響いた。なかでも1月下旬の北ガスアリーナ札幌46で行われたホーム2連戦。28日、富士通にフルセットで敗れると、29日、下位の埼玉に1-3で敗退。「もちろん勝敗的に痛かったし、やっぱりこうチームが少し自信を失ってしまう意味での痛さもありましたね」(上杉監督)と上位追撃の勢いが鈍った。
V1を知る郡も悔しさをにじませた。3月18日に函館で対戦した2位・富士通との直接対決。第1セットを先取、第3セットを奪うなど終始優勢に試合を運んでいたが、2-3で逆転負け。「今シーズンを象徴するような試合だった。チームとして積み重ねてきた経験値や勝負勘がまだちょっと。ヴォレアスさん、富士通さんの方が上だった」と力負けを認めた。
参戦3季目で最高位、OH郡は残留意向
入れ替え戦進出は逃したが、V2参戦3シーズン目で最高の3位。郡は最終戦まで緊迫感のある順位争いを演じられたことに「僕にとってもチームにとっても、1位、2位を争えて戦えたのは大きい財産になる」。また、正式契約はこれからだが「サフィルヴァ北海道をV1へ上げたい。今の一番の目標」と来季残留の意向。チーム一丸となってリベンジのシーズンに向かっていく。