玉井 2年ぶりの開幕1軍〝確〟 オープン戦ラスト登板で1回パーフェクト
■オープン戦 ヤクルト1ー1日本ハム(3月26日、エスコンフィールド北海道)
終盤八回にマウンドへ 打たせて取って危なげなく3者凡退
2年ぶりの開幕1軍メンバー入りが確定した。日本ハムの玉井大翔投手(30)が26日、エスコンフィールド北海道で行われたヤクルトとのオープン戦に八回から登板。大胆な内野5人シフトが敷かれる中、すべて内野ゴロで抑え、3者凡退で切り抜けた。
ゴロピッチャーとして持ち味を存分に発揮した。先頭の宮本を投ゴロに仕留めると、1死から新庄監督は内野5人外野2人のシフトを実践。玉井は「普通に投げていて、勝手に守備が動いているという感覚」と意に介さず、ひょうひょうと松本直を投ゴロ、続く三ツ俣を遊ゴロに打ち取った。
〝玉井シフト〟にも特別な意識なく 「普段通り投げられている」
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まさに〝玉井シフト〟だ。右腕が登板した10日の阪神戦、22日のソフトバンク戦でも変則シフトをテストしており、「たぶんゴロが多いというデータから、僕に最適なやつをいろいろ考えてやってくれた」。首脳陣からは「普通に投げてくれ」と伝えられており、「僕自身は何かを変えているとか、ゴロを意識しているとか何もないです。今のところ普段通り投げられている」とピタリとハマっている。
指揮官の〝奇策〟にも難なく対応し、救援陣に欠かせないピースとして開幕1軍入りが決定。佐呂間町出身の玉井にとって、新球場で戦う今季は特別なシーズンだ。3月30日の楽天との開幕戦には、故郷から両親が応援に訪れる予定。「開幕戦に登板したという名前は残したいですよね」と期待が膨らむ。
加藤貴とのリレーに意欲 近づく新球場元年のオープニングゲーム
開幕投手を務めるのは、社会人・日本製鉄かずさマジック時代からの盟友・加藤貴之投手(30)。公私ともに仲が良い2人の〝かずさリレー〟が見られる可能性もあるだけに「投げたい気持ちはもちろん持ってますし、準備をしっかりしていきたい。本当に普通に抑えたいです」。
新型コロナの規制も緩和され、今季は佐呂間町から新本拠地へ応援に来てくれる人も増えそうだ。「多分、地元の人も結構来てくれるんじゃないかなと思っているので、やっぱりそういう意味でも、活躍している姿を見せたいです」。頼もしき道産子右腕が新球場元年を大いに盛り上げる。