【V2男子】連覇のヴォレアス快勝締め! 悲願の昇格へ4月8日から大分三好とV1入れ替え戦
■Vリーグ男子2部 ヴォレアス3―1ヴィアティン(26日、旭川・リアルター夢りんご体育館)
4月8日からV・チャレンジマッチ
ホーム・旭川で最高の弾みを付けた。すでにリーグ連覇を決めていたヴォレアス北海道が26日、ヴィアティン三重戦を快勝し、凱旋となった本拠地2連戦を見事な連勝で締め、25勝2敗でレギュラーリーグを終えた。4月8日からのV・チャレンジマッチではV1最下位の大分三好と対戦することも決まり、エド・クライン監督(41)は「本当に全てが高いレベルのチーム」と気を引き締めた。試合後には優勝セレモニーが行われ、張育陞(チャン・ユーシェン、22)が最高殊勲選手賞に輝いたことも発表された。
クライン監督、最終戦は選手13人起用
最高の形で、V1昇格へ歩みを進めていく。メンバーを固定することのないクライン監督らしく、この試合も延べ13人の選手を起用した。それに応えるかのように選手たちも躍動。エースの張は31得点を記録し、得点王の実力を遺憾なく発揮した。優勝監督賞を受賞した指揮官は「チーム全員のシーズンを通しての取り組みには本当に満足している。彼らの努力、日々の一貫性の部分がなければ受賞できなかった」と、1年通した選手たちの動きを評価した。
張はアタック決定率64.1%を記録し、サービスエースも4本決めるなど、攻撃陣をけん引。しかし浮かれる様子もなく、サーブレシーブのミスを反省した。「(レシーブは)ゼロ(点)です」と言い切り、「オーバー(ハンドレシーブ)の練習して、パスを返せるように頑張ります」と、残り2週間で改善を誓った。
佐々木主将「僕にとってはメリットのあった1年間だった」
チームの実力は確実に向上している。出場機会を昨季よりも減らした佐々木博秋主将(28)は「今までで一番試合に出ないシーズンだったけど、外から見る機会が多くて新鮮だった」と振り返った。「チームが勝てばいいと思っているので、外から見ててここを強化しなきゃって思えるようになったのは、控えの回数が増えたから。僕にとってはメリットのあった1年間だった」。
これから訪れる〝超短期決戦〟も過去2度経験。若い選手が多いチームを支えることが期待される。佐々木主将は「変な気負いはさせないように、普段通り堂々としていようかなとは思います。受けに入ったら完全につぶされちゃう」と攻めの姿勢を貫くつもりだ。
MVPの張「勝つことができるよう、一生懸命やっていきたい」
同じく昨季悔しい思いをしたエースの張は、ヒーローインタビューで「V・チャレンジマッチで勝つことができるように、一生懸命やっていきたい。応援よろしくお願いします!」と高らかに叫んだ。この日集まった1289人の熱い思いを背負って、大一番に向かっていく。