■オープン戦　ヤクルト１ー１日本ハム（３月２６日、エスコンフィールド北海道）

オープン戦打率・１５４も信頼変わらず　野村の開幕４番を明言

　信頼は揺るがない。日本ハムの新庄剛志監督（５１）が２６日、オープン戦の全日程を終え、あらためて開幕戦の４番を野村佑希内野手（２２）に託す意向を示した。プロ５年目の主砲は春季キャンプ終了後から調子を落とし、オープン戦は通算５２打数８安打で打率・１５４。それでも指揮官は「大丈夫っすよ。うん、大丈夫。（開幕４番は）もちろん」と打線の中心に据え続ける覚悟だ。

　２月１日の紅白戦から、出場した全ての試合で４番を任せてきた。この日のヤクルト戦（エスコンフィールド）でも３打数無安打２三振と当たりが出なかったが、「ジェイ（野村）はもう思いっきりやりゃいいですよ。１本出たら変わってくる性格だし」と背中を押した。

復調の兆しも見えてきた　野村「ボスの期待に応えたい一心」

　新庄監督の思いは、しっかり届いている。不振脱却を目指し、試合終了後もバットを振った野村は「本当に、ボスの期待に応えたい一心です。他に調子が良い選手もいっぱいいますし、その中で（開幕４番を）言っていただけているので、ボスの期待に何とか応えなきゃいけないなと思います」と表情を引き締めた。

　「３・３０」まで時間はまだある。「バッティング練習では良いものも結構出ている」と復調の兆しも見えている。「キャンプは割と良い状態で、（調子が落ちたのは）オープン戦に入ってからなので、何が違うのかをいろいろ探しながら、しっかり乗り越えていきたい」と力を込めた。オープン戦は、あくまで準備期間。本番はこれからだ。「不動の４番」としてチームを優勝に導き、信じてくれた指揮官に恩返しする。