■３月２９日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

紅白戦でそれぞれ軽快なプレーを披露　３月負け無しの札幌へさらなる勢いを

　頼りになる男たちが帰ってきた。北海道コンサドーレ札幌は次節のホーム川崎戦（４月１日、札幌ドーム）に向けてミーティングを実施した後、ピッチを広く使っての攻撃練習や、１１対１１の紅白戦を行った。戦列を離れていたＭＦ青木亮太（２７）とＦＷ金健熙（２８）はこの日から全体練習に完全合流。紅白戦でもそれぞれ軽快なプレーを披露しており、共に川崎戦から戦線復帰する可能性が出てきた。

　３月の公式戦を２勝３分と負け無しで乗り切った札幌。上り調子のチームの勢いを、さらに加速させる存在となりうる２人だ。昨年のチーム得点王、青木は同４日の新潟戦で今季初ゴールを決めたものの、試合中に左足もも前を痛めてハーフタイムでの途中交代を余儀なくされた。その後は別メニューでの調整が続いていたが、先週から部分合流。紅白戦はシャドーや左ＷＢの位置などでプレーした。

青木「（チームが）上向きになるようにやっていけたら」

　復帰初戦として見据える川崎戦へ「（チームは）今、悪い状況ではないので、上向きになるようにやっていけたらいい。（ゴールやアシストも）いつも通りやっていけたらいい」と、淡々とした口調で意気込みを語った。

　今季開幕戦に１トップでスタメン出場した金健熙も戻ってきた。熊本キャンプ最終盤の今月７日の練習中に左足の内転筋を痛めてしまい、別メニュー調整を続けていたが、こちらも先週から部分合流。この日から完全合流し、紅白戦では２トップの一角でプレーした。気になる患部の状態については笑顔で「大丈夫です」と語り、青木と同じく川崎戦からの実戦復帰を視野に入れる。

金健熙「今回もチャンスがあればアシストやゴールをしたい」

　昨年１０月１日の川崎戦（札幌厚別、４〇３）では、ＦＷ小柏剛（２４）の決勝点をアシスト。「去年も最後、僕のところに（ボールが）来て、決勝点に絡めた。川崎とやるときはいつも撃ち合いになりますし、今回もたぶんそういう試合になると思うので、試合に出て、チャンスがあればアシストやゴールをしたい」と川崎相手の連勝に向けて闘志を燃やす。

１８日Ｇ大阪戦で負傷した浅野も全体合流

　また、今月１８日のアウェーＧ大阪戦（パナスタ）で右腰部を打撲したＭＦ浅野雄也（２６）もこの日から全体練習に完全合流。リーグ戦２試合連続ゴール中の小柏とＭＦ小林祐希（３０）も順調に調整を続けており、攻撃陣が潤沢に揃った。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督（６５）は彼らをどのように配置し、誰をジョーカーとして使うのか－。川崎戦のメンバー発表に注目だ。