新球場で開幕セレモニー OBダルがメッセージ 北海道移転後の歴代監督が豪華始球式
華々しい演出とともに新球場元年開幕 会場も大盛り上がり
日本ハムの2023年シーズン開幕セレモニーが30日、開業初日を迎えた北広島市のエスコンフィールド北海道で開催され、光と音を駆使した演出や豪華ゲストの出演を通じて歴史的一戦を華やかに彩った。
新球場建設プロジェクトの経過を振り返る映像が流れた後、歌手の小柳ゆきさんが登場し「You Raise Me Up」を熱唱。会場のボルテージが一気に上昇した。
ダルビッシュも激励 「世界がまだ見ぬボールパークをつくろう」
続いて、大型ビジョンに絵本作家の五味太郎氏が手がけた作画アニメーションが映し出されると、キャラクターが投げたボールを受け取る形でOBのダルビッシュ有投手(36、パドレス)がビデオ出演。「世界がまだ見ぬボールパークをつくろう。2023プレーボール」とメッセージを寄せた。
松本剛選手会長 「世界一の球場でプレーできることに喜びを感じて」
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北広島市の小、中学生、高校生がフィールド内でパフォーマンスを披露し、センター後方ガラス壁越しに花火が打ち上がった。大歓声の中、ビジョンの映像がロッカールームに切り替わる。円陣の中心で選手会長の松本剛外野手(29)が「世界一の球場でプレーできることに喜びを感じて、全力で戦いましょう。きょう勝たないと男じゃない。チーム一丸となって必ず勝ちますよ。絶対勝つよ。さあ、行こう!」と呼びかけ、出陣した。
1軍メンバー、コーチングスタッフがマウンド後方に用意されたステージに登壇。ラストは新庄剛志監督(51)がせり上がる台に乗って姿を現した。
ヒルマン氏、梨田氏、栗山氏が始球式に登場
始球式は、北海道移転後のチームを指揮した歴代監督が担当。当初の役割を急きょ変更し、侍ジャパンを率いてWBCを制した栗山英樹氏(61)が投手、トレイ・ヒルマン氏(60)が捕手、梨田昌孝氏(69)が打者を務め、オープニングを盛り上げた。
■2003年~07年まで指揮したヒルマン氏
「エスコンフィールドは素晴らしい球場だと心から思います。私はこれまで3カ国でコーチをし、数多くの球場を目にしてきましたが、ここまで素晴らしい球場は初めてです。始球式は、梨田さんと私との間で、ぜひ栗山さんに投球していただきたいという思いがありました。栗山さんは10年間ファイターズで監督をし、WBCでも日本を3度目の優勝に導いた素晴らしい監督なので、梨田さんと私の間で(直前での役割変更を)シークレットとしていました。結果として栗山さんに投げていただき、球場にいらしているファンの皆さまにも喜んでいただけたので私もうれしく思います」
■08年~11年までチームを率いた梨田氏
「新球場の始球式に呼んでいただき光栄です。素晴らしいスタジアムだし、世界一のボールパーク。ダグアウトやグラウンドから見える景色も良かったです。世界一になった栗山監督に投げてもらおうと、ヒルマンさんと話していました。北海道日本ハムファイターズの歴代の監督が集まって、こういう時間を過ごせて最高に楽しかったです」
■12年~21年まで指揮を執った栗山氏
「雰囲気が素晴らしかったですね。歴代の監督たちと一緒に、この場に立ち会えて感謝しています。僕が投げるのは全く知らず、びっくりしました。マウンドに立って、ファンの方の温かい雰囲気をすごく感じられました。この球場で戦える選手たちは幸せ。ここで野球の素晴らしさを伝えていってほしいですし、世界一の球場になってほしいです」