ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》特別な試合、マウンド。加藤貴の投球はねぎらいに値する
■パ・リーグ開幕戦 楽天3ー1日本ハム(エスコンフィールド北海道)
エアーポケットが存在した加藤貴 それをつくらなかった楽天の田中将
先発した加藤貴の投球は決して悪くなかった。ただ、エアーポケットが存在した。それをつくらなかったのが楽天の田中将。その差が出た。
昨年9月に開幕投手を言い渡され、ある意味ここまで地獄の日々を送ってきただろう。プレーボールと同時に、加藤貴は重圧から解き放たれた。特別な試合で特別なマウンド。そこで7回3失点。ねぎらいに値する。
入り球、ファーストストライクの甘さは明確な反省材料
だが、避けるべきタイミングでの失投は明確な反省材料だ。その失投をいずれも本塁打にされた。五回は伊藤裕に初球のストレートを狙い打ちされた。六回はヒットを浴びた直後の打席でフランコに1ボールから変化球を持って行かれた。
入り球、ファーストストライクの甘さ。課題はハッキリしているため、次に切り替えられる。胸を張って再調整してもらいたい。