ファイターズ
2021/10/13 15:07

≪岩本勉のガン流F論≫河野の課題解消の鍵は「奪三振」にあり

 両先発投手はよく似た絶好調の立ち上がりだった。いつも言っているが、そういうときこそ、エアポケットがある。二回、河野は抜けたボールから入り、あれ? と思ったらガタガタと崩れて失点した。走者を出してセットポジションになると、制球が乱れて四球が多くなる。今季、同様のケースが何度かあった。
 課題をどうやったら克服できるのか。投手コーチと相談し、取り組んでいるのだろうか。東浜も同じ二回にピンチを迎えたが、三振で切り抜けた。そこにヒントがある。困ったときの危機回避を身につける必要がある。
 過去、先発で成績を残した投手はここ一番で三振を奪った。ダルビッシュも大谷もそう。3アウト目が三振で、次の回に味方が点を取る。そんな好循環が生まれた。
 6回2失点でも、先取点を与えてしまえば、安易にクオリティースタートとは言えない。河野はもともと、素材はピカイチなものを持っている。左で曲がる球、落ちる球、沈む球を操り、体力もある。もう、その場の調子に頼るのではなく、勝つための手段を深く追求する段階にきている。(本紙評論家)

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