ファイターズ
2023/04/01 15:00

《ハム番24時》4月1日

 甲子園組を筆頭に、プロになる過程で大きな舞台を経験している選手は多い。2日、先発でデビューするドラフト2位ルーキーの金村尚真投手(22)はちょっと違う。「大学(富士大)も地方だったので、満員の中でやるというのは、今回が初めてかもしれない」と打ち明けた。すでにチケットは完売。ファンの視線を一身に背負うことになる。

 出身は沖縄。語り口は穏やかで、おおらかな印象を受けるが、神経質な面もあるという。アマ時代から大事な試合の前は眠れなくなるそうで「この場面はこうしようだったり、いろいろ考えてしまう。(朝まで)ずっと目をつぶるタイプです」と苦笑いしながら教えてくれた。

 スケールは違うが、運動会前夜の子どもの心境に近いか。飾らない素顔も魅力的な新人右腕。開業元年の新球場で、開幕カードの先発に抜てきされた。名誉なことだ。緊張もひっくるめて、一生に一度のメモリアルな登板を楽しんでもらいたいと、願っている。

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