札幌 昨季同様の打ち合いも川崎に3-4で逆転負け
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■J1第6節 札幌3-4川崎(1日、札幌ドーム)
岡村、金健熙が今季初得点 浅野もヘッドで決めるも今季最多4失点で捲られる
北海道コンサドーレ札幌はホームで川崎と対戦し、今季ワースト失点となる3-4で2敗目を喫した。前半7分にDF岡村大八(26)の今季初ゴールで先制したが、その後は2-3と逆転を許して後半へ。後半14分にFW金健熙(28)の今季初ゴールで同点に追い付いたが、同41分に決勝点を決められた。
昨年10月1日のホーム戦は札幌厚別で4-3勝利
何とも、もったいない試合だった。今季リーグ戦最多の3得点と、今季ワーストの4失点。昨年10月の〝厚別の奇跡〟と言われたゲームと点差の上では正反対の結果となってしまった。ヘディングで先制点を叩き出した岡村だったが「自分のゴールよりも、やっぱりチームが負けてしまったことが一番。自分のゴールを喜んでる暇は正直ない」と喜びを押し殺した。
自分たちのミスから招いた防げたはずの失点が重なる
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失点シーンは自分たちのミスから招いた防げたはずの失点だ。1-0から同点となった場面は、相手ロングボールを自陣ペナルティーエリア付近の空中戦で競り合い、GK具聖潤(28)がパンチングしたボールが相手に当たってこぼれ球を押し込まれたもの。2-2からの3失点目も、DF馬場晴也(21)が右サイドでボールをロスト。川崎FW家長に、前に出ていたGK具聖潤の頭上を越えるループシュートを放たれ、してやられた。「キーパーとして4点取られたのが本当に悔しくて。しかも負けましたし。たくさんのサポーターが来てくれたけど、残念な結果でとても申し訳ない気持ちでいっぱい」と大きなため息をついた。
ミスを修正し、次に切り替えなければならない。「4点とも自分たちのミスで失点までつながったので修正していきたい。今日の結果はここに置いて、明日から次の試合のために準備していきたいし、これからも試合がたくさんあるので練習からしっかりしていきたい」と前を向いた。
4バックも併用 DF田中駿「紙一重の結果。マンツーマンはそういうリスクもある」
この日の最終ラインは従来の変則3バックから4バックも併用して臨んだ。右サイドでフル出場したDF田中駿汰(25)は「ビルドアップの形も悪くなかった。今日の内容なら勝てる試合だった。紙一重の結果になったし、マンツーマンはそういうリスクもあるので、こういう試合も起こりうる」と冷静に振り返った。
後半41分の決勝点のシーンは川崎の波状攻撃に耐えながらも、最後の最後で相手にフリーで打たせてしまった。田中駿は「クリアした後だったので、もうちょっと僕と(馬場)晴也で声を掛けながら人につかないといけないシーンだった」と早期の修正に取り組むつもりだ。
岡村も同様にミスを反省。「自分たちのやることは変わらないし、ミシャサッカーを続けていく上で今回は3得点も見せられている。逆に守備の部分で特に自分たちのミスをなくしていければ、川崎相手でも勝てる試合だった。また気を引き締めてやりたい」。攻撃的サッカーにつきまとうリスクと同居しながら、ミスを修正して勝利につなげていく。
※小林は左太もも裏を痛めて前半23分に負傷退場