大阪体育大MF木戸 特別指定でJデビュー濃厚 4月5日ルヴァン杯アウェー横浜M戦
■4月4日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
3月22日に2025年シーズンからの札幌加入が内定 「普段は全然緊張しないけど…」
北海道コンサドーレ札幌は5日のルヴァン杯アウェー横浜F・マリノス戦(神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場、19時キックオフ)に向けて、11対11やセットプレー練習などで最終調整を行った。3月22日に2025年シーズンからの札幌加入内定が発表された大阪体育大3年のMF木戸柊摩(20)は、出場が予想されるメンバーの右シャドーでプレー。同31日には特別指定選手にも認定されており、早くもJデビューのチャンスが巡ってきた。
ミシャから「まずは楽しめ」 小野からは「自分のプレーを全部出せるように」
「普段は全然緊張しないんですけど、夢の舞台に出られるということで、少し緊張してます」。J公式戦デビューとなることが濃厚な一戦を翌日に控え、正直な心境を口にした木戸。その緊張を察してか、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)からは「全力でプレーしてくれ。まずは楽しめ」、さらにMF小野伸二(43)からも「怖がっていたら全然良くない。とりあえず楽しんで、自分のプレーを全部出せるように。別にミスをしてもいいから、どんどん積極的に取り組んでいけ」と声を掛けられたという。プロの世界で長年戦い続けてきた大先輩たちから激励され、その世界への第一歩を踏み出す。
昨年J1王者相手に「通用したら、自分の価値を上げることができる」
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札幌市清田区出身。中学時代から札幌の下部組織でプレーしてきたが、高校卒業のタイミングではプロ入りすることが叶わず、大阪体育大へ進学。元々得意としていた攻撃面のプレーに加え、大学で守備の技術を磨いてきた。その成果もあり、3年生への進級を目前に控えたタイミングでプロへの切符を手にした。加入内定後初参加となった同30日の練習終了後に「お客さんで来ているわけではない。試合にどんどん関わるつもりで来ている」と語っていたとおり、チャンスをしっかりとつかみ取って、18人の試合メンバー入りを果たした。
勝てばAグループ首位に浮上する大事な一戦。その相手は昨年のJ1王者だ。だが、決して名前負けすることなく、むしろこの一戦で〝木戸柊摩〟の名を上げようと目論んでいる。「今年も上位にいるチーム。こういうチームに通用したら、自分の価値を上げることができるんじゃないかと思うので、結果を出したい」。選手登録にあたって与えられた背番号は、新潟MF堀米悠斗(28)や柏MF高嶺朋樹(25)といったJ1で戦う札幌ユースの先輩たちがルーキーイヤーに背負った〝出世番号〟31番。受け継がれた番号を背に、初舞台を思いっきり楽しみ、結果をもぎ取ってみせる。
◆今季のルヴァン杯レギュレーション J1全18クラブと、J2の清水(昨季J1・17位)、磐田(同18位)の合計20クラブを5グループに分け、それぞれ2回戦総当たりのリーグ戦を行う。昨年まで実施されていたプレーオフステージは行わず、各グループ1位の5クラブと、同2位のうち成績上位3クラブの計8クラブが、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦で行われる準々決勝に進出する。決勝戦は1試合のみで、11月4日に国立競技場で開催。札幌はAグループで、横浜M、鳥栖、磐田と同組。