野村 今季チーム第1号 敗戦も一回に先制3ラン 次戦以降へ気持ち新た
■パ・リーグ1回戦 日本ハム4ー6ロッテ(4月4日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテ先発の西野から一発 内角直球を左翼ホームランラグーンへ
若き4番が、今季チーム1号を放った。日本ハムの野村佑希内野手(22)が4日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に「4番・三塁」で先発出場。一回1死一、二塁から先制の左越え3ランを叩き込んだ。
1ストライクから、ロッテの先発・西野が投じた内角直球を左翼ホームランラグーンへ運んだ。開幕4戦目で待望の一発が飛び出し、「とりあえず打てて良かったかなと思います。出なかったら出ないで、みんな気持ち悪くなっちゃうので、1本出たことで周りのホームランがバンバン増えていけば」と安堵の表情を浮かべた。
今でも忘れられないプロ初4番 誰よりも強いこだわりを持つ
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2月1日の紅白戦から、実戦全試合に4番として出場。新庄剛志監督(51)は、ぶれずに打線の中心に据え続けてきた。3月30日の開幕戦では、新球場「エスコンフィールド北海道」初代4番に座り、今季チーム初打点を挙げた。
プロ入り時から「日本を代表する4番を目指す」と宣言してきた。プロ3年目で初めて4番を任された2021年8月25日のロッテ戦(札幌ドーム)のことは、今でも記憶に残っている。「いつも通りスタメンを見たら4番に入っていた。めちゃくちゃうれしかったですね」
当時のメンバー表は宝物 栗山監督から熱きメッセージ
当時、チームは敗れたものの適時打をマーク。指揮を執っていた栗山英樹監督(61)から手渡されたその日のメンバー表には、胸が熱くなるメッセージが書かれていた。『これから長くファイターズを背負っていく選手になれるように頑張って』。部屋に飾り、発奮材料にしてきた。
次戦へ気持ちを切り替え 「僕のヒット、ホームランで勝てるように」
四回の第2打席で右中間二塁打を放つなど4打数2安打3打点と躍動したが、チームは逆転負け。試合後、野村は「しっかり切り替えて、あした(5日)取れれば、またあさって(6日)につながると思う。僕のヒット、ホームランで勝てるように頑張りたいです」と語った。
チームを勝たせるのが主砲の仕事。大きな期待を背負い、背番号5は「不動の4番」への道を突き進んでいる。