二刀流ルーキー矢沢 一回にプロ初盗塁「初球から全部スタートを切るつもりだった」
■パ・リーグ1回戦 日本ハム4ー6ロッテ(4月4日、ZOZOマリンスタジアム)
一回に中前打で出塁しスチール成功 コーチ陣から〝GOサイン〟
日本ハムのドラフト1位ルーキー・矢沢宏太投手兼外野手(22)が4日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に「2番・右翼」で先発し、一回にプロ初盗塁を決めた。1死で打席に入ると、相手先発の初球を中前に運んで出塁。続く松本剛の打席で4球目にスタートを切り、タッチをかいくぐって二塁を奪った。
「試合前から林ヘッドと代田コーチに行け(盗塁しろ)と言われていて、いつでも行っていいサインだった。初球から全部スタートを切るつもりでいたんですけど、今まで盗塁をしてこなかったので少し走るのが遅くなった。それでもとりあえず出たら走って、良い2番ができたかなと思います」
走力はチームトップクラス プロでは積極果敢に次の塁を狙う
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投打二刀流だが、「足」が大きな武器だ。中学時代から、50メートルは6秒前半。春季キャンプ中の短距離走では、中学陸上全国2冠の五十幡を上回るチームトップのタイムを叩き出した。しかし、日体大時代はけがのリスクなどを考慮し、盗塁を控えていた。「接触もありますし、試合後半になって接戦になれば狙っていいけど、あんまりしないでっていうような感じだった」と振り返る。
プロでの〝モデルチェンジ〟は、昨年12月の時点で決めていた。「プロの世界では初回に塁に出たらすぐ行く(盗塁する)ぐらいの、ガツガツとしたプレーをやっていきたい」。この日、有言実行で立ち上がりから相手バッテリーをかく乱し、4番・野村の先制3ランを呼び込んだ。
ルーキーイヤーの目標は20盗塁 「どんどんチャレンジしていきたい」
今季の目標は20盗塁に設定している。「五十幡さんは常に行っていいよという状態。僕もそういう信頼を持ってもらえるようになりたい。きょうではまだ手応えはつかめないですけど、これからどんどんチャンレンジしていきたい」と意気込んだ。開幕1軍を勝ち取った快足ルーキーは、止まることなく走り続ける。