《岩本勉のガン流F論》大胆さと大ざっぱには大きな違いがある 守備も隙を見せてはいけない
■パリーグ1回戦 日本ハム4ー6ロッテ(ZOZOマリンスタジアム)
バッターを仕留めるまでの意図を感じなかった
大胆さと大ざっぱ。似て非なるもので、大きな違いがある。先発のポンセは一回を3者凡退に抑えた。ただ、大胆とは言い難い投球だった。バッターを仕留めるまでのボールに意図を感じなかった。どの球で打ち取ろうか。ウイニングショットまで、どのようにカウントを整えようか。それらが全く感じられなかった。
その場その場で、ただ強いボールを投じていただけで、「ここでそう来たか」と打者に思わせるような大胆さは皆無だった。短いイニングであれば、それで抑えられることもある。だが、それでは勝てる投手にはなれない。
ハイレベルなポンセ 大胆さと大ざっぱの違いを感じてもらいたい
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一回を3人で終えることができた。いや、できてしまった。大ざっぱな投球に拍車をかけてしまったのかもしれない。一方の西野は一回に3ランこそ浴びたが、その後はアウトコースを丁寧に突き、ウイニングショットではショートバウンドになるぐらい低めを意識していた。
ポンセはハイレベルなピッチャー。持っているボールも力強い。だからこそ、この大きな違いを感じてもらいたい。
守備はそつないプレーこそあるべき 4番に一発が出たのは好材料
守備にも、もの申す。六回、けん制悪送球と守備のミスが重なって1点を奪われた。優勝を目指しているチームがやる野球ではない。そつないプレーこそあるべきで、隙を見せてはいけない。結果的にも、あの1点が試合を左右した。1点差と2点差とでは雲泥の差。ロッテの後続3投手に余裕を与えてしまった。
一方で、4番の野村に一発が出たのは好材料。次戦からの巻き返しに期待したい。