谷内 〝自身の土地〟へお得意の右前打 代打で今季初ヒット
■パ・リーグ3回戦 日本ハム1ー6ロッテ(4月6日、ZOZOマリンスタジアム)
今シーズン初打席で初安打 八回1死で代打登場
敗戦の中で匠(たくみ)の技がキラリと光った。日本ハムの谷内亮太内野手(32)が6日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦に代打で登場。今季初出場を果たすと、いきなり右前打を放ちチャンスを演出した。幸先良いスタートを切り「結果が出るに越したことはないので、そこは良かったかな」と爽やかに汗を拭った。
らしさの詰まった一本だった。八回1死。カウント1ー2と追い込まれてから低めの変化球に食らいついた。フラフラと上がった打球は右翼手の前にポトリ。「風もあったし『運が良かったな』っていう要素が強い」と、泥臭く放った安打を控えめに喜んだ。
出番に備え入念に準備 真骨頂の右打ちに「手放さないように頑張る」
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新庄監督は昨季から、谷内が見せる右打ちの技術を高く評価していた。3打席連続で右前打を放った9月7日のオリックス戦後には「あそこの土地を買ったのかな」と独特の言い回しで称賛。今季も変わらぬ職人芸を披露したベテランは「言ってましたね~。手放さないように頑張ります」と笑みを浮かべて、大好きな場所への〝定住〟を誓った。
プロ11年目。豊富な経験に裏打ちされたプレーは今季もチームに欠かせない。「早く出たい気持ちはありましたけど、無理して出られるものでもない。このタイミングのために毎日準備をしてきたので、1打席目が良い結果になったのかな」。出番に飢える男が、奮わぬチームに活力をもたらす。