■４月６日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

　北海道コンサドーレ札幌は、５日のルヴァン杯から帰道。ランニングなど軽めのメニューで９日のアウェーＣ大阪戦（ヨドコウ桜スタジアム）に備えた。ＭＦ青木亮太（２７）は、昨季９月のホームＣ大阪戦で、劇的決勝弾を決めるなど好相性。今季初の公式戦２連敗から脱出し、上位追撃体制に入る。

４月１日川崎戦で３試合ぶりに復帰

　今季初ゴールを決めた３月４日の新潟戦後に左太もも前部を痛めてベンチを外れていたが、４月１日のホーム川崎戦で３試合ぶりに復帰し、先発で８９分までプレーした。「コンディションは問題ない」と意気込む。

２１年、２２年と２年連続Ｃ大阪戦でゴール

　サクラ狩りだ。青木は札幌に加入した２１年９月のアウェー戦で１－０から追加点を挙げ連敗を３でストップ。２２年９月のホーム戦では１－１の後半ロスタイムに劇的ゴールを決めて２連敗中のチームを救った。「９０分通して、最後までゴールを狙うところは大事かなと思いますし、そのためにしっかりコンディションを上げることが今一番必要」。対Ｃ大阪戦で３年連続ゴールを決め、チームに勢いをもたらす。

腹でも胸でも、泥くさくゴールを狙う

　けが人多発の危機も救う。前節の川崎戦では、ＭＦ小林が左太もも裏肉離れで戦線を離脱。後半にはＦＷ小柏も途中交代した。攻守のバランスを崩したチームは３－４で敗北した。川崎戦では左ＷＢやボランチでプレーしたが、次節は２シャドーの一翼を担う可能性が浮上する。

　新潟戦での今季初ゴールは前線に走り込んで腹で押し込んだ。２１年のＣ大阪戦のゴールも胸で押し込んだ。今季はまだ１ゴールに留まっているが「常に狙っていきたいし、しっかりゴール前に入ってくことが一番点数になってる感じはある。どこのポジションやってもそれができるようにしたいし、そのためにしっかり練習で上げていくことが、一番点数を取ることにつながっていくんじゃないかと思う」。泥臭くゴールを狙う背番号１１が、３試合ぶりの勝ち点３をチームにもたらす。