社名の由来は栗山元監督の言葉から

　２０２２年限りで現役を引退した、元日本ハムファイターズの杉谷拳士氏（３２）が、４月５日に「株式会社ＺＥＮＳＨＩＮ ＣＯＮＮＥＣＴ（ゼンシンコネクト、本社・札幌）」を設立。６日に札幌市内で設立会見を行った。社名は、現役時代に恩師・栗山英樹元監督（６１）から「拳士は拳士らしく前へ進めるだろう」とことあるごとに励まされ、大切にしてきた言葉から引用。スタッフ２人と合計３人でセカンドキャリアをスタートさせた。

　一国一城の主らしく、きりっとした表情で夢を語った〝杉谷社長〟。「挑戦にあふれる世界にしたいというミッション実現のため。プロ野球を終えて、セカンドキャリアに進む選手たちの選択肢を増やしたい」と設立の動機を明かし、スポーツ、教育、地域、国際の４つのキーワードを軸に事業を展開していく。

ダイヤモンドスポーツ拡大のため教室、講演を

　スポーツ分野では、野球だけでなく、ベースボール５、ソフトボールなどのダイヤモンドスポーツ拡大のために野球教室の開催、講演などを行う予定。教育分野では、自身が毎年オフに自主トレを行ってきたオーストラリアへの海外留学支援も計画。６月にオーストラリア、夏にアメリカの野球文化視察を行う。

学生野球資格の回復も視野

　また、指導者の道への可能性を考え、学生野球資格の回復研修を受講する予定。「今年中に取りたいと思っている。帝京高校の監督ですか？　監督という立場、教える立場になった時に必ず責任が出てくる。しっかり野球を勉強して、自分の言葉を必ず伝えられるようになってから、そういうことは考えたい」。いつの日か、母校のユニホームに袖を通す日が訪れるかもしれない。

　ビッグプランを温めている。「将来的に、北海道にスポーツ複合型施設を作りたい。北海道中の人たち、世界中の人たちが集まるような場にしていきたい。皆様に笑顔を提供できるような、挑戦に溢れるような、そんな会社にしたい。まずはどこに作るのか、色々と今協議しています」。様々なプランを通じて北海道へ恩返しをする。