《SHINJOの信条》ミスが続くのであれば、試合には出られない
■パ・リーグ1回戦 日本ハムーオリックス 試合前(4月7日、京セラドーム大阪)
―(練習中に自ら)
「あれ? スタートダッシュは…。まだまだ6試合。まだまだあと24(試合)ぐらいあるから。期待しますよ。期待して。いつも言っているように、どのチームでもこういう時期がある。徐々に徐々にみんな試合に出ていって経験を積んで、コツをつかみ始めて強くなっていく。そういうチーム。楽しみながら。本当に楽しいですよ。どれくらい成長してくれるのか。松本剛が8人いれば、いいんでしょ。去年、そんなに俺、手助けしていないんだけど、あれだけの選手になってくれたから。一番近くで選手たちは見ている。剛になればいいんだと。えらい点数入るね、そうしたら(笑)。剛が1年間を通して、143試合ぶっ通しでレギュラーを獲ったことはなんでしょ? 1回もない? 1回ある? 規定打席は1回。楽しさありますよ、本当」
―(試合後の報道対応について)
「ちょっと負けてしゃべりたくなくてコメントだけ出したら、すぐ俺のこと記事になっちゃうから。すぐなっちゃう。どんどん出してください。みんなが『はあ?』という発言をするのもプロフェッショナルだし、プロの話題をつくるという意味でも、わざと、そう言う。そういう状況から勝ち始めて、(論調が)ガラっと変わる瞬間というのは俺、大好きだから。しゃべりたくない時はもう腹立ってて。ミス。同じミス。あの防げるミスね、(頭を指さして)こっちの方のミス。何回も繰り返されるともう(腹を立てる表情)ってなるから。ずっと負けが続いたら、コメントもないっすね。前を向いていくしかない、ぐらいしかないかな。欠点ばっか探しててもね。負けるのに、野村さんがよく言ってた、不思議な負けはない。ほんとそうです。でも、起用法にしても、盛り上げて、どんどんどんどん。ミスを少しずつ減らして。もしそれが続くのであれば、試合には出られないですよ。プロフェッショナルなので、成功したらお金が稼げると。ミスしたらユニホームを脱がないといけない時期が早くなるという。プロ野球の世界じゃなくても、取材をしても記事がダメだったら、使われないでしょ? 一緒のこと」
―アルカンタラを2軍降格させた
「もったいなかった。良いものを持っているのにベンチ。今のところはメンディの守備と、サインミス。あと、変化球に対しての見極めができたら素晴らしい選手になる素質はかなりあると思う。試合を見学させるより、2軍で打席にどんどん立たせて。今だという時に上げる。本人はね、納得しないというか、何を説明しても聞けないと思うけど、こっちの考えで。ヘッドコーチに説明させて。見極めを。真っすぐの後、これ(変化球のしぐさ)、ボール球を振る。2軍でもそういう攻め方をされると思う。1球の見極めで、甘い球をガツンと、長打にできるバッターだから。足も速いし。外野一本で、セカンドを守らせる意識はないので。あとはリード、盗塁技術を紺田コーチに(教わって)。彼ならね、20個くらいはできる。チームでも3番目なので、足の速さ。一番はだれか知ってます?」
―五十幡か
「矢沢君と五十幡君が一緒なんですよ。その下に江越君。で、メンディ、浅間君。意外でしょ?メンディが速いの。足の速い選手はレギュラーとして使っていきたいですよね。シーズンずーっと打てる選手はそんなにいない訳ですよ。守備で足の速い、守備(足)で打点を稼ぐチームというのは本当につくっていきたい」
―9、1、2番で足の速い選手を並べる?
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「それはキャッチャーも。もし、田宮君とか。例えばジェイ(野村)がDHで、サードに足の速い選手。捕手は田宮君がどんどん成長してもらって。打撃センスもあるし。9人とも足が速かったら、めちゃくちゃいい。今でも例えば矢沢君、江越君、五十幡君、メンディーが入って、松本(剛)君。8、9、1、2、3と。そこでジェイから清宮君で返して。足はそんな遅くない。だから僕、グリーンライトのサイン出しています。油断はしますよね、相手も。ベースから離れて守っているところで、ガッと行って。1、2回走ったらベースに着いて守るので、一、二塁間が空く」
―2軍で奈良間の状態が良い
「どんどんどんどん打席に立ってもらって、こっちのメンバーが故障を含めてタイミングが合ってない、雰囲気が悪いと思ったらすぐ変わってもらう。勝ちにいかないといけないから、良い選手を使って。で、レギュラーに。すぐに使って結果を出して3、4試合続けばレギュラーは誰でも取れるから。ここ何日間で人生を変えるのは本人次第なので。前も言ったように、俺、メッツ時代、アグバヤーニって選手が、子どが生まれてハワイに2日間帰った。その2日間でめちゃくちゃ打って、そのままレギュラーを獲れた。タイガーズ時代はね、オマリーの骨折から慣れないサードを初めてこなした。守ったことないのに。チャンスをつかむのが、サードだろうがショートだろうが、試合に出られるから。そっからもうずーっとレギュラーを張れたという。あれも1日、2日、3日のことなんで。そこからその何日間でアイドルになったという(笑)」
―今のチームにアイドル候補は
「んー(見渡して)アイドル候補…。あまりオシャレをしているところ見たことないから。私服とかで。アイドル候補っていうのは結果出してテレビに出て、おしゃれで、髪でも歯でもなんでも。ちょっと私服は分からんですね。見たことあります? ありますよね。誰がオシャレですか?」
―うーん、上川畑とか
「へー」
―万波も
「本当? 俺くらい? はははは。俺いろんなパティーンがあるから(笑)」
―最近このパーカーがお気に入り
「大好き。ベンチで全員着たいくらい。気に入ってますよ。着やすいし。女の子でも着れそうじゃないですか。楽しみながらね。こういう時は、もう乗り越えないと仕方ないから。ちょっと計算狂ったけど。ちょっとだけね、ちょっとだけ(笑)。イメージではソフトバンクみたいなイメージだったんだけど」
―逆だった
「大丈夫。大丈夫。ここから見ておいてください」
■パ・リーグ1回戦 日本ハム2ー4オリックス(4月7日、京セラドーム大阪)
―(試合後に自ら)
「(七回に)万波君が打った後にもう一本ね、今川君が打って同点にしたかったですけどね」
―右バッターを(先発に7人)並べた
「まあまあ相手が宮城君だったので、右で勝負しようと。まあ、かみ合えば大丈夫ですよ。これから」
―(七回の)五十幡の代走、ディレードスチールとかを狙った?
「ないない。もう1球目から二、三塁で。ダブルスチール?それは考えていなかった」
―打線が…
「待とう。待つしかない。これは。ねぇ」
―宮城だから右打者を並べた
「そうそう。左に投げづらそうでしたけどね。それは分からん。試合前からは」
―緩急が巧みで攻略できなかった
「ね。こんなん(体くねくね)なるわ。まあ、あのカーブは捨てていいかな。あれ頭にあったら、もう全部追いかけてしまうから。まあ、でも相手ピッチャーがどうこうとか、そういう問題じゃなくて。こっちがね、しっかり。ストライクゾーンには来るんだから。しっかり仕留める、ね。いつも言うように。これは経験しかないですよ」
―万波が2点タイムリーを放った
「精神統一を打席でして、毎球(構えるのが)遅くないかって。こうやっている時にもう投げようとしているから。まあまあ、あれがね、彼の今年の精神統一で。まあ、きっちり満塁でね、打って」
―打線に復調の兆しはあるか
「それは分からんです。それは。日に日にピッチャーが代わるし。ピッチャー代わっても来るボール、ストライクゾーンにボールはあるから。そこでしっかり打って、ぐって我慢して、詰まっても先っぽでも自分の形で打っていく。なかなかそれは難しいけど、それをね、心がけていかないと。全て追いかけたらレベルは上がっていかないから」
―中軸以外は入れ替えながらになるか
「そうね。ピッチャーも代わってくるし、どれが一番当てはまるかっていう。打席の中の雰囲気が悪かったらやっぱり。谷内君がね、今日しっかり打ったように。谷内君は守備は安心して見ていられるし、ああいうところで結果を出していったらこのままね、レギュラー取っていくかもしれないし。OKですか?」