ドラ5奈良間 2軍戦で〝プロ1号〟「挑戦し続けるしかない」
六回の守備から途中出場 七回の第1打席でいきなりアーチ
日本ハムのドラフト5位ルーキー・奈良間大己内野手(22)が7日、2軍西武戦(鎌ケ谷)で公式戦初ホームランを放った。六回から「6番・三塁」で途中出場し、七回の第1打席で与座の直球を左中間スタンドに叩き込んだ。
「感触は良かったです。アンダースローの投手だったので、(バットを上から)かぶせていくイメージを持った中で、センターに打ちにいきながらも打球はいつもより引っ張り方向。理想的な形でした」
開幕4日前に2軍降格 悔しさかみ殺し「学んで挑戦し続ける」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
春季キャンプからアピールを続け、開幕直前まで1軍に残った。しかし、オープン戦打率・150と結果を残せず、3月26日のヤクルト戦後に2軍降格。開幕戦まで残り4日での〝非情通告〟を「悔しさはありますけど、これが現実。自分でもチーム打撃や細かい部分で力不足を感じていた。そういう細かいところができないと、やっぱり1軍にはい続けられないと思った」と冷静に受け止めた。
今季が大卒1年目。1軍でレギュラークラスの選手たちとプレーし、レベルの高さを痛感した。「全部がすごい。スタメンで出る(上川畑)大悟さんの守備であったり、(松本)剛さんのああいうバッティングであったりは、まだまだ自分ではできないし、差がある」。それでも、落ち込んではいない。「本当に挑戦。今はできないのが当たり前だと思って、もう学んで挑戦し続けるしかない」と、鎌ケ谷で一から課題と向き合っている。
イースタン・リーグで打率・429 1軍昇格へ成長の日々
2軍戦ではここまで35打数15安打、打率・429。「準備がしっかりできるようになって、 打席で自分のプランを立てられている 」と成長を実感している。「オープン戦は結果を出さないとって思いすぎて、焦っていた部分もあった。こっち(2軍)に来て一回、本当に自分を見直して、今は周りを気にせず、自分のやるべきことができているかな」と笑顔を見せた。
プロの慣れない環境も、奈良間は全く苦にしない。むしろ野球漬けの日々に喜びを感じている。「毎日試合があって毎日新しい発見があるので、自分的にはきついというよりは楽しいです」。ひたむきに前向きに爪を研ぎ、1軍昇格の吉報を待つ。