江越 超美技連発 新庄監督も〝2打点分好守〟を絶賛
ともにフェンスに激突も大飛球を好捕 ランナーの生還を阻止
2度の超ファインプレーで連敗中のチームを鼓舞した。日本ハムの江越大賀外野手(30)が7日、京セラドームで行われたオリックス戦に先発出場し、中堅フェンス際の大飛球を2度、ジャンピングキャッチした。高い身体能力を生かして失点を防ぎ「打てていなかったので、とにかく守備ではチームに貢献しようと思った。その気持ちは誰にも負けない」と執念をにじませた。
一回2死一塁。杉本の打球を追って背走し、体を投げ出しながら捕球。着地と同時にフェンスに激突したが、ボールは離さなかった。三回1死一塁では、森が放った大飛球に対してジャンプのタイミングを合わせ、フェンスにぶつかりながら好捕。いずれも捕れなければ、長打コースの当たりで、一走が生還してもおかしくなかった。
右手首骨折にも負けず全力プレー 指揮官の期待に応え続ける
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新庄監督は日ごろから「1点を防ぐプレーは、1打点と同じ価値がある」と持論を展開し、守備を重視してきた。この日の好守は〝2打点相当〟で「ああいうところ(守備力)があるから、バットにも本当に期待している」と目を細めた。
3月1日の練習中に右手首を骨折しながら、強行出場を直訴し、1軍で戦い続けている。守備も常に全力プレーで、けがの影響は感じさせない。試合後は「1本目はいけるかなと思った。2本目は、クッションを待つか捕りにいくか迷ったのはありますけど、いけると。フェンスの怖さはないです。柔らかいので」と表情を変えず、言ってのけた。
新天地で輝きを放つ背番号37 持ち味は足と守備と精神力
8年在籍した阪神では芽が出なくても、誰もが高い身体能力を認めていた。打撃で結果が出ていなくても、江越には足と守備と強じんな精神力がある。「外野のプレーは本当に良くも悪くも点数に絡んでくると思う。そこは自分でもしっかり意識しているところなので、続けていきたい」。腐らず、鍛錬を続けてきたからこそ今、輝ける場所がある。