決勝打の上川畑「どんどん上げていけたら」復調のきっかけにようやく笑顔
■パ・リーグ2回戦 日本ハム6-2オリックス(4月8日、京セラドーム大阪)
四回、低めのフォークに食らいつき右手一本 「何とか出さないとやばい感じだった」
日本ハムの上川畑大悟内野手(26)が8日、オリックス戦(京セラドーム)で決勝打を放ち、連敗ストップに貢献した。堅実なプレーが持ち味の職人肌は「僕自身は主役じゃなくて脇役。バントや進塁打をしっかり決めて役立っていく選手」と、お立ち台でも謙虚なまま。ヒーローは驕ることなく勝って兜の緒を締めた。
開幕から.087 調子上がらず募る焦燥感
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万波の同点打が飛び出した四回。なお1死二、三塁の好機で低めのフォークに食らいついた。最後は右手一本で振り抜くと打球は中前で弾んだ。勝ち越しの2点適時打に「調子も悪くて結果も出ずって感じで、何とか(安打を)出さないとやばい感じだった。追い込まれていたけど、しっかり変化球に対応できてセンターに運べたので良かった」と心の底から安堵した。
この日の試合前時点で打率.087。開幕から調子が上がらず焦燥感を募らせた。結果を求めるあまり打撃が強引になり、本来のパフォーマンスを見失っていた。「なかなかヒットが出ない中でメンタル的にきつい部分もあった。これをきっかけにどんどん上げていけたらなと思います」。復調のきっかけを得て、ようやく笑顔を取り戻した。