育成2位ルーキー・中山 1回完全デビュー「緊張をアドレナリンに変えられた」
■イースタン・リーグ2回戦 西武4-5日本ハム(4月8日、鎌ケ谷スタジアム)
最速147キロの直球と鋭く落ちるフォークの2球種で1回を3者凡退
高いポテンシャルを秘めた188センチの長身右腕が、1歩目を踏み出した。日本ハムの育成2位ルーキー・中山晶量投手(24)が8日、2軍西武戦(鎌ケ谷)でプロ初登板。1点リードの六回からマウンドに上がり、最速147キロの直球と鋭く落ちるフォークの2球種で1回を3者凡退に斬った。「自分のリズムで試合に入れて、自分の持っているボールを投げきることができた。それで2軍のプロのバッターを抑えられたのは収穫です」と笑顔を見せた。
1月末に左太もも裏負傷 自身約6カ月ぶりの実戦
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新人合同自主トレ期間中の1月末に左太もも裏を負傷し、この日が自身約6カ月ぶりの実戦。試合前は「結構緊張した」と不安もあった。それでも「全力で戦った方が面白い」と1球ごとに声を張り上げ、アウトを重ねた。先頭の渡部を初球で三ゴロに仕留めリズムに乗ると、続く古市、長谷川はどちらもフォークで投ゴロ。「しっかり緊張しているのを認識した上で挑めたし、緊張をうまく使ってアドレナリンに変えられた。気合の入ったピッチングができた」と充実感をにじませた。
早期の支配下昇格へ、すでに次のステップを見据えている。「直球とフォークのスタイルをベースに、もう一つ変化球を付け足すとか、球速をどんどん上げていくとかしていきたい。次の登板ではフォークで三振取ることを課題にしたい」。スタートは遅れたが、勝負はここから。自慢の武器を磨き上げ、一気に1軍まで駆け上がる。