札幌DF中村 今季リーグ戦初先発で躍動 2失点に絡むも攻撃で勝利に貢献
■J1第7節 C大阪2-3札幌(9日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム)
定位置奪取を狙う道産子DFが3バック左でフル出場 再三ピンチ救い シュートも放つ
DF中村桐耶(22)が今季リーグ戦初先発。3バック左の位置でフル出場した。「結果としてチームが勝てたのは良かったけど、2失点を自分のところでやられているので、そこは反省しなければいけません」。前半14分の失点は中村が与えたPKによるもので、後半16分の相手FWレオ・セアラ(28)のヘディングシュートも、中村の頭上から撃たれたもの。結果的に2失点に絡んだが、それ以上に攻守で躍動する姿でインパクトを残した。
前半23分のカウンターを受けた場面では、体を張って相手をストップ。同33分、38分も自陣ゴール前でピンチの芽を摘んだ。「カップ戦で、カバーとか球際のところは結構、やれている手応えはあったので、結果的にそこは今日の試合を通してやられなかったかな」と振り返る。
福森、菅とのレフティートリオで好連係「気を使ってプレーしてくれるので安心」
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攻撃面では同29分に左サイドでボールを持つと、逆サイドへ鋭いサイドチェンジ。同44分にはゴール前でDF福森晃斗(30)からのロングフィードを受け、シュートまで持ち込んだ。惜しくも相手GKに阻まれ得点とはならなかったが、「いつもより自分で運んでいく機会は少なかったけど、その中でもタイミングを計ってシュートまで持って行けたというのは、一つ自分の良さを出せたかなと思います」。
この日はボランチに入った福森、左WBのFW菅大輝(24)と好連係を披露した。「菅くんとは守備で縦を入れ替わったりするシーンが結構ありましたけど、僕が上がったときに残ってくれたり、気を使ってプレーしてくれるので、安心して後ろを任せて行けました。マークが替わるタイミングでも声を掛け合ってうまく受け渡せているので、全然問題はなかった。福さんともカバーとかで試合中も密にコミュニケーションを取り合っていたので、問題なく試合ができた」と、先輩2人とのレフティートリオで90分を戦い抜いた。
「今日の失点をしっかり反省して」リーグ戦でのスタメン定着を目指す
ルヴァン杯で好パフォーマンスを続けてきた中村。だが目標はリーグ戦でのスタメン定着だ。「そのためには、今日の失点をしっかり反省して、自分が出ている限りはゼロで抑えられるように。そこはしっかり練習から意識していきたい」。定位置奪取を狙う道産子大型DFの今後の成長に注目だ。