池田 11日のソフトバンク戦で今季初スターター 先発ローテ危機で白羽の矢
リリーフ登板のオリックス戦から中3日 21年には16試合に先発
日本ハムの池田隆英投手(28)が、11日にペイペイドームで行われるソフトバンク戦に先発する。右腕は7日のオリックス戦(京セラドーム)に2番手で登板。打者3人をパーフェクトに抑えていた。中3日で迎える今回はショートイニングを予定しており「与えられた回で一球一球しっかり投げていきたい」と立ち上がりからの全力投球を誓った。
開幕4戦目のロッテ戦に登板したポンセが、左大腿四頭筋腱付着部の部分断裂と診断されチームを離脱。ローテーション投手が抜けた穴を埋める存在として、大卒7年目の池田に白羽の矢が立った。今季は中継ぎで調整を進めてきたが、2021年は1軍戦16試合に先発するなど経験十分。シーズン序盤に訪れた難局を、持ち前の馬力と万能性で乗り越えてみせる。
強力打線に真っ向勝負 「一球一球が決め球。強いボールをチョイスしてもらう」
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相手は開幕から首位を快走する若鷹軍団だ。柳田、栗原、中村晃ら好打者を揃えるチームに、今季は日本ハムからFA移籍した近藤が加わった。巨大戦力に立ち向かう池田は「みんなホームランが打てる。そこに近藤さんですからヤバイです。(WBCで)世界一になっても抜け殻になってない。普通に合流して、試合に出て打っている。『勘弁してよ』って僕だけじゃなくて、みんなそう思っている」と、冗談を交えて最大級の警戒心を口にした。
それでも悲観はない。中継ぎ調整を続けたことで、初球からトップギアで投球する感覚が養われた。7日の前回登板では直球、ツーシーム、スライダーなどに球種を絞りオリ打線を圧倒した。「一球一球が決め球。(石川)直や(田中)正義もそんな感じで投げている。まずは出力。それができればある程度、変化球も切れ良く投げられる。その日によって強いボールをチョイスしてもらう感じです」。マウンドに立てば全力で腕を振るだけだ。覚悟を決めて、超強力打線に立ち向かう。