清宮にサード固定プラン 新庄監督が明かす「ちょっと続けようかなと思う」
9日のオリックス戦で今季初起用 無失策で2安打1ホーマー3打点
若き大砲がプレーの幅を広げていく。11日からペイペイドームでソフトバンク2連戦に臨む日本ハム。新庄剛志監督(51)が、清宮幸太郎内野手(23)の守備位置を三塁に固定するプランを明かした。不慣れなポジションとはいえ適性は十分。野手の花形〝ホットコーナー〟での躍動に期待した。
指揮官は9日のオリックス戦で今季初めて野村佑希内野手(22)を指名打者に据え、清宮を三塁で起用した。オーダーの組み替えは奏功し昨季のリーグ王者に7ー2と快勝。今季初の2連勝を決めた。試合後には「清宮君のサードの動き、良いんですよね。見た目はそんなに良く見えないけど、しっかり良い送球をしている。ちょっと続けようかなと思う。本人も『サードの面白さはある』みたいなことをちらっと話していた」と高く評価した。
4番の野村にも好影響 柔軟なオーダー変更で育成&勝利を目指す
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清宮を三塁に置くことで、攻撃にも相乗効果が生まれる。9日の試合で「4番・DH」を務めた野村は今季2号となるソロ本塁打をマーク。前を打つ清宮とのアベック弾を披露し、勝利に貢献した。新庄監督は「守備のプレッシャー…(を軽減することで)状態を上に持ってこさせる感じはある。ベンチでも顔が生き生きしていますもんね。成長を考えると守って打ってさせたいけど、俺の役目はそういうところにもあるので」と意図を明かし、主砲の復調を願った。
一塁、三塁、DHを複数の選択肢から決定できれば、調子や疲労度に応じて柔軟なオーダーを組むことができる。長丁場のペナントレース。育成と勝利を両立する上で、清宮の三塁起用は大きな意味を持つ一手となり得る。「慣れてないポジション。20個飛んできたら1、2個はそりゃね」と新庄監督。少々のミスには目をつぶり、強きチームを形づくる。