田宮 2軍戦で逆転2点二塁打 新庄監督からの〝名指し〟に発奮
■イースタン・リーグ2回戦 ヤクルト3ー5日本ハム(4月11日、鎌ケ谷スタジアム)
打線に足の速い選手を並べたい指揮官が「捕手は田宮君がどんどん成長してもらって」
日本ハムの田宮裕涼捕手(22)が11日、2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)に「3番・左翼」で先発フル出場し、決勝の2点適時二塁打を放った。1点を追う四回2死二、三塁。カウント2-1から、相手先発・竹山の直球を完璧に捉え、打球は左翼の頭上を越えていった。
試合をひっくり返し、チームを勝利に導く一打に「チャンスで回ってきたので、絶対打ってやろうと思って行きました。1、2打席目は(竹山に)打ち取られていたので、しっかり打てて良かった」とさわやかな笑顔を見せた。
発言の後は今季1号、今季初盗塁、決勝打と3試合連続の猛アピール
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新庄監督の言葉がモチベーションになっている。7日の1軍オリックス戦前、指揮官は打線に足の速い選手を並べたいという話の流れで「捕手は田宮君がどんどん成長してもらって。打撃センスもあるし」と名前を挙げて期待を寄せた。すると、その報道を見た田宮はすぐさま奮起。翌8日に今季1号のソロを放つと、9日には今季初盗塁を記録。この日の活躍と合わせ、3試合連続の猛アピールだ。
球界を見渡しても、俊足捕手は数少ない。1軍昇格へ「(新庄監督の)記事を見ました。僕も走れるキャッチャーを目指している。そこのレベルをしっかり上げて、盗塁できるっていう強みを生かしていきたい」と力を込めた。課題の打撃にも「今はスイングもしっかり強く振れているので、去年に比べたら良い感じで来ている。軸、下半身を大事にして、いいスイングができるように心掛けています」と手応えを感じている。今年で高卒5年目。新庄監督からの名指しエールを力に変え、飛躍の1年にしてみせる。