上沢直之の連載手記『You only live once』 第1回 メジャー移籍を見据え英会話を勉強中 同期への思いも告白
メジャー挑戦の意向を表明している右腕 タイトルに込めた「人生は一度きり」の思い
日本ハム・上沢直之投手(29)の本音に迫る連載手記『You only live once』(人生は1度きり)が北海道新聞と道新スポーツWEBでスタートします。タイトルには、メジャー挑戦の意向を表明している右腕が、限りある人生で後悔しない決断をしたいという決意が込められています。第1回では最近始めたという英会話レッスン、同期入団の仲間への思いをつづった。(随時掲載)
2月から始めた英会話 遠征先ではオンライン〝授業〟
今季終了後、米大リーグ入りしたいという目標があります。簡単な道ではないけど、人生は1度きり。やりたいことには、挑戦するべきだと考えています。
2月から英語の勉強を始めました。もともと、興味あったんですよ。外国人選手とたくさん話せたらいいなって、ずっと思ってました。勉強はほぼ毎日。約30分間、遠征先のホテルなどで、オンラインで先生に教えてもらってます。ほぼスピーキング(会話)です。
学生時代は興味がなかった英語 「話せる言葉がちょっとずつ増える。それが楽しい」
やっぱり難しいっすよ。しゃべることができないとイライラします。勉強がめんどくさいなって思う日もある。でも少しずつ、先生が話していることが分かるようになるし、自分が話せる言葉がちょっとずつ増える。それが楽しいですね。
学生時代は英語に全く興味がなかった。もっとちゃんと勉強しておけば良かったなと思います。たまたま知人からオンライン授業を紹介してもらい、始めるきっかけになりました。
同期組に刺激 昨季首位打者の松本剛に「努力していた姿を知っている。うれしかった」
今年は、僕と同じ2012年に高卒でファイターズに入団した仲間たちにとっても、新しい挑戦のシーズンです。選手会長に就任した剛(松本)は、中心選手としてチームを支えていくという雰囲気が出てますね。ファームで腐らず努力していた姿を知っているので、昨季の首位打者獲得は僕もうれしかった。
ソフトバンクに移籍した近藤(健介)は野球に常に真剣に向き合っている男です。誰が相手でも、間違ったことは間違っていると指摘できる。慎吾(石川、巨人)は元気でしょうね。元気じゃない姿、見たことないです。
みんな共通して、練習量がかなり多い。「コイツらすごい」って思える部分が全員にあって刺激をもらってます。4人で無料通信アプリLINE(ライン)のグループをつくっているんですけど、面と向かっては口にできない(照れくさいような)言葉を長文で送ることもありますね。
互いをリスペクト オフシーズンや節目には必ず連絡を取り合う
連絡を取り合うのは、オフシーズンが多いかな。移籍が決まった、タイトルを取った、子どもが生まれたとか。報告はメディアに出るよりなるべく早めにしてくれます。
みんなポジションが違ったこともあり、入団時から仲が良かったですね。嫌い合うとかなかった。お互いに負けたくないとは思っていましたけど、リスペクトできる部分が多かったので。
「まずはしっかりファイターズで優勝したい」 その先に見据えるメジャー挑戦
毎年オフには同期会を開いているのですが、今年は予定が合わなくて集まれなかったんです。みんなわりとバタバタしていたので、じゃあ、来年にやろうかという感じになりました。最近はなかなか会えないですけど、いつ会ってもいつも会っているような感じでしゃべれる仲間です。
僕の米大リーグ挑戦については「頑張ってほしい」「同期でそういう(大リーグの)選手がいれば俺らもうれしい」などと声をかけてもらいました。ただ、まずはしっかりファイターズで優勝したいと強く思います。みんなでビールかけもしてみたい。その結果、僕の夢につながっていけばいいなって。
※連載手記『You only live once』は、北海道新聞の紙面でも要約版がお読みいただけます。今回は4月14日付の新聞に掲載しています。