育成3位・山口 直近4試合で17打数8安打 愛飲のエナジードリンクに「飲んだ瞬間、変わった」
■イースタン・リーグ3回戦 ヤクルト5ー10日本ハム(4月12日、鎌ケ谷スタジアム)
「1番・左翼」でフル出場 5打数2安打1打点の1盗塁
レッドブル効果で絶好調だ。日本ハムの育成3位ルーキー・山口アタル外野手(23)が12日、2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)に「1番・左翼」で先発フル出場し、2安打1打点1盗塁と躍動した。守備でも本塁送球で補殺を決めるなど、チームの勝利に貢献し「毎日、自分の全力を出すしかないので、きょうも一日全力が出せて良かった。結果は自分でコントロールできない。コントロールできるのは自分が毎日全力でプレーして、自分の打席でアプローチすることだけ。それがたまたまきょうはヒットになって、守備も良かった」とうなずいた。
アメリカでの大学時代から、エナジードリンクのレッドブルを愛飲している。今季も試合前の1缶をルーティンにしていたが、「あんまり飲み過ぎるのも良くないと思って」と、3月22日の楽天戦前からコーヒーに変更。すると、同戦の第2打席から16打数1安打と不振に陥った。
まさに効果てきめん! 今や冷蔵庫にぎっしりの〝相棒〟
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4月4日の楽天戦前から再びレッドブルに戻すと、「飲んだ瞬間、変わった感じ」といきなりプロ初の1試合3安打をマーク。同戦からこの日まで17打数8安打と、まさに〝翼を授かった〟ような活躍ぶりだ。「試合の1時間前くらいに飲み始めて、それでスイッチオン」。今や欠かせぬ〝相棒〟となり、部屋の冷蔵庫は自身で箱買いした青とシルバーの缶で埋め尽くされている。
2軍で充実の日々 「本当に僕は下から上がっていくしかない」
ルーキーイヤーはここまで2軍戦に10試合出場し、打率・282。プロのレベルの高さを痛感しつつ、充実の日々を送っている。「今まで対戦してきたピッチャーとは結構レベルが違う。比べものにならない。それでも毎日見たことないピッチャーと対戦して、ものすごく良い経験になっている」と目を輝かせた。「大学にはすごいなと思う人は1、2人だったけど、今は周りのみんながすごい。本当に僕は下から上がっていくしかない」。鎌ケ谷でじっくり翼を生やし、いつか大きく羽ばたいてみせる。