コンサドーレ
2023/04/14 18:00

札幌MF駒井 古巣狩りだ! 半年ぶりメンバー入り

左膝前十字靭帯を部分損傷し、長期離脱していたMF駒井(右から2人目)が、約半年ぶりに18人のメンバーに入ることが濃厚となった(撮影・工藤友揮)

■4月14日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

 北海道コンサドーレ札幌は15日の浦和戦(埼玉スタジアム2002、15時キックオフ)に向けて、11対11やセットプレー練習などで最終調整を行った。

 22年10月8日の福岡戦(札幌ドーム、1●2)で左膝前十字靭帯を部分損傷し、長期離脱していたMF駒井善成(30)が、約半年ぶりに18人のメンバーに入ることが濃厚となった。

トレーニングパンツがM⇒Lにサイズアップ

 ついに背番号14がピッチに帰ってくる。11日に行われた北海道教育大学岩見沢校との練習試合(40分×1本、0△0)で、負傷後初となる実戦復帰を果たした。試合後のコンディションも良好で公式戦出場にGOサインが出た。ここまでの半年間を「自分の中では、長いようで早かったかなっていう感覚がありますし、体的にしんどかったですね。自分をしっかり追い込んだ半年だったので、そこは自分を褒めてあげたいとは思います」と振り返る。離脱中には下半身をメインに筋力トレーニングを実施。体は一回り大きくなり、ユニホームやトレーニングウェアのパンツをMからLにサイズアップしたが、それでも太ももの辺りはパツパツの状態になるほど鍛え上げてきた。だが復帰はあくまでもスタートライン。見据えるゴールはまだまだ先だ。「半年と言わず、ここから選手生活が終わるまで、続けてハードワークしていきたい」。さらなる成長を視野に入れ、引き続きトレーニングに励む。

敵地リニューアル後、初の公式戦

 復帰戦となることが濃厚な一戦の相手は、自身の古巣である浦和。そして戦いの舞台も過去にホームとした埼玉スタジアムだ。同スタジアムは昨シーズン終了後に、01年の開場以来初となる芝生の張り替えを実施。15日の試合が、リニューアル後初の公式戦となる。「巡り合わせなのかなという感じがします。思い入れのあるクラブの一つで、すごく自分を成長させてもらったクラブ。素晴らしいピッチで、サポーターもすごく入ると思います。そういう環境の中で、メンバーとして帯同させてもらえることをうれしく感じています。行くからにはチームの勝利のために全力を尽くすだけなので、頑張りたい」と、リニューアルされたピッチ上で駒井もまたリニューアルした自身の姿を札幌サポーターに披露しようとする。

元チームメイト・興梠との対戦心待ち

 敵地で待ち構えるのは、浦和で2シーズン、そして昨年は札幌で共にプレーしたFW興梠慎三(36)だ。開幕から2連敗した浦和は、第3節から興梠を先発起用すると、そこから4連勝含め5戦負けなしと急上昇。興梠自身も第6節の柏戦で先制ゴールを決め、歴代1位タイのJ1での17年連続ゴール記録を樹立するなど、好調を維持している。「本当に楽しみです。去年は一緒のチームでしたけど、毎回浦和と戦うときにあの人がいるので。僕が一番尊敬する選手ですし、一番うまいと思っている選手の一人なので。プライベートでもすごくお世話になりましたし、会えるのをすごく楽しみにしています」と対戦を心待ちにしている。

家族のため、サポーターのため、行けなくなった選手のため「しっかり頑張っていきたい」

 「子供たちも(メンバー入りを)知ったときにすごくうれしそうにしていたので、家族のためにも頑張りたいし、待ってくれていたサポーターの皆さんのため、また僕が入ることによって行けないメンバーももちろんいるので、そういう選手のためにもしっかり頑張っていきたい」と意気込みをみせる。3月18日に第3子となる次女が生まれたばかり。離脱期間を支えてくれた人たちのため、そして家族のために、浦和の地で復活劇を演じてみせる。

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