サッカー
2023/04/14 22:00

U-16日本代表の札幌MF川崎幹大 2年ぶりプリンスL北海道王座奪還誓う

2年ぶりの王座奪還へ、U-16日本代表の川崎がチームをけん引する(撮影・西川薫)

仏モンテギュー国際大会で準優勝に貢献

 U-16日本代表遠征帰りの北海道コンサドーレ札幌U-18のMF川崎幹大(16)が、15日に開幕する高円宮杯U-18プリンスリーグ北海道で、2年ぶりの王座奪還を誓った。3月28から4月12日までフランスで行われた、モンテギュー国際では決勝のイングランド戦含め4試合に先発出場し準優勝に貢献。昨季、札幌U-15に所属しながらプリンスリーグデビューを果たした将来期待のボランチが、開幕戦勝利を引き寄せチームに勢いをつける。

「この経験を生かしてチームを勝たせる」

 12日夜に帰国したばかり。開幕戦前日14日のミニゲームでは、2、3年生に混じってボランチでプレー。「試合は出られます。代表で経験できたことは自分にとって大きかったし、この経験を生かしてチームを勝たせられるように頑張っていきたい」。プリンスリーグ優勝は通過点、その先にあるプレミアリーグ昇格を最大目標に掲げた。

 22年11月のU-15日本代表スペイン遠征に続き、2度目の代表遠征。「守備の難しさだったり重要性をあらためて実感しました。守備では大きい選手相手にも、小さいなりにボールを奪える場面もありましたけど、攻撃の面でアシストだったり、自分が試合を決めるようなプレーが出せなかったのが悔しい」。持ち帰った課題克服に努める。

森下監督「持ち味はハードワーク。課題は攻撃面」

 22年プリンスリーグ北海道は屈辱の3位。川崎は4月17日の開幕戦の北海高戦に途中交代で初出場し4-0勝利に貢献。9月11日の札幌創成高戦では0-0の後半23分に相手陣内の高い位置でボールを奪い、利き足の左足で貴重な決勝ゴールをたたき込んだ。

 森下仁之監督(55)は「持ち味はハードワークできるところ。技術的には良い判断が出来ますし、狙いのある守備もできる。課題は攻撃面でもう少し得点に絡む仕事が、ボランチでも必要」と評価。今春の高卒世代では、DF西野奨太(18)が17歳の21年にトップチーム昇格。「それはもう本人の努力次第」と期待を寄せる。

 夢はもちろんW杯出場。赤黒の若武者は「ボールを散らしたり、ボールを取り切ったり、守備と攻撃もどちらも違いを見せられる選手になりたい。代表でも中心選手としてチームを勝たせられる選手になりたい」。まずは世代トップクラスの選手を目指して、大きな成長曲線を描いていく。

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