《SHINJOの信条》みんなが一打席一球に集中しないと強いチーム、勝ち続けるチームはつくれない
■パ・リーグ1回戦 西武2ー5日本ハム(4月14日、エスコンフィールド北海道)
―加藤貴は完封目前だった
「いやー、十分ですよもう。安心して最後まで任せようということで、はい」
―素晴らしいピッチングだった
「ね。フォアボールきょうゼロ? いつも言っているよね、フォアボール出すくらいだったら、一発打たれて来いって。本当に打たれてましたね(笑)。いいんです、あれで」
―球数はちょうど100球
「はっはっは。ね、らしいなっていう」
―新球場チーム1号は野村
「まあ全員がね、この球場で1発目を打ちたいという中で、キャンプの時からジェイにね『お前が4番なんだ』という意識づけをして、その結果がああいう1号という、素晴らしいホームランが生まれたと思います」
―素晴らしい当たりだった
「うまかったですねー。タイミングを早く取って、あそこのコースっていうのはやっぱりタイミングを早く取らないと、うまくさばけないコースだったので、本当にうまく、まあ、俺は入るのかなっていう気持ちで見ていたんですけど。後で映像を見たらしっかりね、軸で回転してうまく打ったなって。なかなか、あれをもう一回やれって言ったら打てるようなボールじゃないので。彼は反応で打てる技術を持っているので、素晴らしかったです」
―五十幡のスクイズはセーフティーか?
「いや、きょう俺、何もしていないです。水野君のエンドランと五十幡君のセーフティースクイズ以外は普通にベンチで見ていただけなので、はい」
―しっかり決めた
「ね、うまかったですね」
―スクイズを選択した
「うん。打たせても良かったんですけど、ちょっと打点をつけたかったので、はい」
―清宮もタイムリー。勝利に貢献した
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「いやもう、ずーっと良いですよ。見逃し方が良い。はい。あの打ち方していたら自然と打率もね、ホームランも増えるだろうし。ホームラン狙わなくていいんですよね、彼は。前も言ったように、彼はホームランバッターじゃないと思うんですよ。中距離ヒッターで、その延長がホームランと思うので、しっかりボールさえ捉えれば、ライトライナーもボール3ミリぐらい下を叩いていたら、もう6階席に行っていたんじゃないかなって」
―打席での雰囲気も良い
「もう見逃し方が良いですよ。あとは肩に力が入っていないボールの待ち方ができているので。頼もしいですね」
―今季1軍初出場の水野が2安打。チームに良い影響を与える
「全員が競争しつつ、レギュラーを取っていく過程の中で、みんなが一打席一球に集中しないと強いチーム、勝ち続けるチームはつくれないので。いいライバル争いをしていると思います」
―昨季は(西武の)松本を苦手にしていたが
「いやもう今年は相手がどうとか関係ないです。一人一人が個人プレーで一打席一球を大事にしていくということをやっていけば大丈夫です」
―15日の先発は上沢。連勝したい
「勝ちたいですね、あしたね。上沢君が100球で終わってほしい。修正はすると思うので、彼は頭の良い人間なので、期待して楽しみながらベンチで見たいと思います」
―今川が2番で2安打
「うん。ちょっと調べたら社会人の時に2番を打っていたとかで、ちょっと2番も面白いかな~って。で、データを見たら全然打ってなかったから、あ、使おうと思って。しっかりね、センター前に打ったし。初めてのスタメンで良いアピールをしたなと。これはね、アピール合戦というか、外野のレフト、センターがちょっと、松本(剛)君と五十幡君を育てるということで、ライトの争いをちょっと今のメンバーでさせていこうかなと。これでつかんだ者がレギュラーを取れる。セカンドにしても。万波君もファーストをこなしているなっていうふうに思ってきたし、で、サードには全然飛ばないっていう…。じゃあ野村君でもいいじゃないか。野村君ちょっと、もう少しDHで楽な気持ちっていうか、最終的には守らないといけない選手なんだけど、今はこれで結果出ているしね。もう少しこの状態が続いた時にファーストかサードを守らせて、どう戻ってくれるかっていうのを見たいなと。しかし、うまく打ったね~今日のは~。変に右方向に狙おうっていう意識がなく、素直にバットを出せて本人も「ウソっ!!」って思ったと思う。うまく打てたな~っていう。あれをうまく打とうとするとファウルになってくるし。うん。多分センターに打とうっていう意識があったと思いますけどね」
―上川畑と水野の二遊間がすごく良いリズムをつくっている
「うーん。やっぱ、センターラインっていうのはものすごく大事ですよね。打たなくても、しっかりした当たり前のプレーを当たり前にこなす選手は、ほんとに大事だなって。センターラインは思いますね」
―五十幡は今のところ、あまり打率を残せていない
「全然大丈夫」
―それでもやっぱり特別な選手
「彼は、この間のWBCじゃないですけど、1番バッターとしてね。あの守備、足、肩。選ばれる選手にしていくのも俺の役目かなっていう思いがものすごくあるんで。今んところケガがないからね。もうケガしてしまったら、そういうチャンスは全くなくなるっていう。それぐらいの。今までプロ野球選手、いろんな選手を見てきましたけど、 かなりトップレベルの選手であることは間違いないですね。なにかバッティングのコツをつかめれば、盗塁王は必ず取れると思うし。そのために塁に出ないといけないからね。何かのきっかけを、毎日試合に出して。 出さないことには、これがつかめないんで。練習とかでうまくいったって、もう試合でいろんなピッチャーの、左ピッチャーに対しても右ピッチャーに対しても、横でもね。あるきっかけをつかめれば、全てが急にボンって伸びる選手と思うから。期待してます」
―それは経験?
「経験だけ。経験のみ」
―今、転がそうとしている
「いや、俺やめさせたんですよ。流し打ちするのを。その前の前の日に言ったのかな。引っ張ってもいいからって。とにかく練習からよーくボールをしっかり引きつけて。練習でサード方向にいっている時点で、もう試合だとファールでしょ。それを引っ張りなさいって。素直に、もうインコース来たら、こっちに転がそうとか流そうとかしなくていいから、っていうことをヘッドコーチに言ってもらった。で、そこから良い当たりをね、やっとライト方向に飛ばせるようになった、あっちに飛ばすってことはポイントは前にならないと飛ばないので。もう差し込まれた時点で慌て出すしね、バッターっていうのは。ポイントを前にしといて、ここの力感のなさ。ここでポーンってさばいてあげたら、ヒット増えるし。ちょっとこの球場はね、内野ゴロ、内野の芝に当たると抜けていかないというところはあるんですけど、全然悪くないし。良くなったらね、1番に戻ってもらうし。まあ2番でも面白いかなと思うんで」
―捕手の伏見は
「リード面が良いですね。あとはこう、ピッチャーのことを安心させるようなキャッチャーというのは間違いないですね」