ファイターズ
2023/04/15 20:55

上沢 衝撃9失点KO 連続押し出しの制球難「自分の力で打破するしかない」

六回1死一、三塁、ペイトンに適時打を打たれた上沢(撮影・桜田史宏)

■パ・リーグ2回戦 西武10ー0日本ハム(4月15日、エスコンフィールド北海道)

連勝狙った一戦でまさかの結果 「記憶がある中で、一番状態が良くない」

 放心状態のまま、ベンチで試合終了の瞬間を見届けた。日本ハムの上沢直之投手(29)が15日、連勝を懸けた本拠地開催の西武戦に先発し、炎上した。中盤につかまり、六回途中9失点(自責8)。いつも気丈に振る舞うが「ここ最近、記憶がある中で、一番状態が良くないかもしれない。こんなにうまくいかないことはあまりない」と落胆の色を隠せなかった。2者連続の四球押し出しを含む屈辱的なKO劇だった。

 序盤3回は完全投球。快調なペースで飛ばしていたが、四回、不測の事態に陥った。1死二塁で外崎への初球のカーブがすっぽ抜け、ヘルメットの後頭部に当たった。危険球退場にはならなかったが、この死球が分水嶺(れい)。マキノンに中前へ運ばれて先制を許すと、2死後にはペイトンに左翼線2点打を浴びた。

新フォームがかみ合わない深刻な状況 試合後には苦しい胸の内を吐露

 立て直したくても、制御できない。オフに取り組んできた新フォームがフィットせず「(腕が)横振りになってしまう。気にしながらずっと投げていた」と苦しんだ。六回は四球の後に3連打を食らい、8、9番打者に押し出し四球を与えたところで降板。打者との勝負以前に、ストライクが入らない。「オフの取り組み、続けてきたことが成果に表れないのは、きつい」と漏らすほど、状況は深刻だった。

打線もわずか1安打 新庄監督「こういう試合は切り替えやすい」

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