夏季スポーツ
2023/04/16 19:00

旭川実業高が青森山田高に0-3完封負け 通算1勝2敗に《プレミアリーグ》

青森山田高に完敗した旭川実業高イレブン(撮影・西川薫)

■高円宮杯U-18サッカープレミアリーグイースト 第3節(16日、旭川実業グラウンドほか)
▽旭川実業高0-3青森山田高

相手は21年度高校3冠王者

 11年ぶりにプレミアリーグ参戦の旭川実業高は、ホーム開幕戦で21年度の高校3冠王者・青森山田高と初対戦し0-3で力負け、2連敗を喫した。前半はシュート0本と苦しみながらも0-0で折り返したが、後半14分にカウンターで失点、さらに運動量の落ちてきた29分、34分と立て続けに失点を重ねた。2試合連続の完封負けで通算1勝2敗。次節は23日に、柏レイソルU-18とホームで対戦する。

同校グラウンドに観衆400人、吹奏楽部の応援演奏も

 4月1日の開幕戦で横浜Mユースにアウェーでプレミア初勝利し、1勝1敗で地元初戦を迎えた。朝方からの激しい雨にもかかわらず、ピッチサイドには約400人が詰めかけた。さらに同校の吹奏楽部が、隣接する校舎内から窓を開けて、ピッチ上のイレブンを後押し。富居徹雄監督(51)は「(全国強豪の)女子バレー部でも見たことない。これぐらいのお客さんが来るリーグ戦だってことを、北海道の人も認識することはすごい大事だし、プレミアに出続けることができれば、これが文化になってくるのかな」。完全ホームで王者を迎えた。

 前半は粘りの守備で青森山田高の攻撃をしのいだ。最終ラインを統率したDF庄子羽琉主将(3年)は「うまく試合に入れてました。相手の強みは空中戦やセットプレー。全員が集中力を持って冷静に対応してた。前半はできてた」とスコアレスで後半戦に突入した。

前半耐えるも後半一気に3失点

 ところが、後半に入ると全国屈指の個の力とスピードに守備陣が破られた。14分、青森山田陣内右サイドの深いところでボールロスト、一気にボールをつながれ、右サイドからのクロスボールにGK越後紀一(3年)が一度は弾くも、こぼれ球を押し込まれた。指揮官は「チェンジサイドだけじゃない、上下のチェンジサイドがあった時、上下動があった時にやられました。北海道ではないですよね」とレベルの高さを再認識した。

庄子主将「素晴らしい相手と戦い、成長につなげていかないと」

 青森山田高の堅守も立ちはだかった。旭川実業高の前半シュートは0、後半は4本のシュートを放ったが決定機はなかった。2試合連続の0-3負けで攻守に課題を残した。庄子主将は「勝ちでも負けでも、次にその勝ちと負けを生かしていかないと。プレミアリーグの舞台で毎試合、素晴らしい相手と戦わせてもらって、それを自分たちの成長につなげて、1週1週うまくなっていけば、インターハイ、高校選手権で結果を出せるチームになっていけると思う」。4月23日には、再びホームで柏レイソルU-18と対戦する。この日の敗戦を糧に3試合ぶりの勝ち点3を狙っていく。

 

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