ファイターズ
先発・上原が五回途中2失点で涙の降板 「去年と全く何も変わってない」 正念場の次戦で覚悟示す
■パ・リーグ3回戦 西武6-2日本ハム(4月16日、エスコンフィールド北海道)
ターニングポイントでの降板に「めっちゃくちゃ悔しかった。久しぶりにこんなに悔しい」
ベンチへ帰った左腕の目は真っ赤だった。日本ハムの上原健太投手(29)が16日、エスコンフィールド北海道で行われた西武戦に先発登板。今季初勝利を目指したマウンドは五回途中2失点と苦しい内容になった。モヤモヤ募る投球を振り返り、試合後は「毎回降板すると悔しい思いはあるけど、めっちゃくちゃ悔しかった。久しぶりにこんなに悔しい」と、あふれる感情を言葉に乗せた。
2点ビハインドの五回2死満塁。これ以上の失点は致命傷となる場面で首脳陣は投手交代を決断した。試合のターニングポイントで降板を命じられ「先発で5回も投げられない。去年と全く一緒だし何も変わってない」と強く自分を責めた。ゲームから降りると大粒の涙を目に浮かべ、真っ直ぐにグラウンドを見つめ続けた。
一回は上々スタートも二、三回に適時打浴び プラン通り早め継投策
一回は2者連続三振を含む3者凡退と上々のスタートを切った。しかし、胸中には嫌な予感を抱いていた。「気を抜いたらボールが荒れたり弱くなったりするんじゃないか。フォームがバラバラなイメージがあって初回から何とかコントロールしていこうと思って投げていた」。綱渡り状態の投球で乗り切れるほどプロの世界は甘くない。二、三回には追い込みながらも決め球を痛打され、早々と2点を失った。