鈴木 20日のロッテ戦で今季初先発 ローテ入りへチャンス生かす
前回先発は6回無失点で白星奪取 昨年9月のロッテ戦
日本ハムの鈴木健矢投手(25)が、20日のロッテ戦(エスコンフィールド北海道)で今季初の先発マウンドに上がる。19日はブルペンで投球練習を行うなど入念に調整。シーズン開幕から中継ぎを主戦場に戦ってきたサブマリンが、巡ってきたチャンスを生かし、ローテーションの一角をつかみ取る。
気負いはない。リリーフで培った経験と自信を胸にまっさらなマウンドへ向かう。先発登板は2022年9月27日のロッテ戦以来205日ぶり。昨季まで登板前日は強い緊張感に襲われたが、今はひと味違う。練習ではリラックスした表情を浮かべ、ブルペンでは丁寧に状態を確認。「いつも通りの調整です。いつも投げている感じで状態を確認しました。投げた感じはすごく良い」と爽やかに汗を拭った。
左の好打者を警戒も自らの投球に集中 「結果は後からついてくる」
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チームはロッテと開幕2カード目に対戦し3連敗。「藤原君や藤岡さんら左打者が高打率を残している。そこが一番のキーになると思う」と警戒心を高める。「やれることは自分の仕事をしっかりすることだけ。自分の投球ができたら結果は後からついてくる。チームに勢いをもってきたい。テンポ良く投げて(味方の)打線がつながってくれたらいい」とパフォーマンスに集中する。
得意のボールを駆使し、鍵となる左打者を封じ込める。昨季から下手投げに転向したことでシンカーの球質が一気に向上した。進化した勝負球は直球と球速差がほぼなく、相手を幻惑するのに最適な一球だ。「去年まではストライクゾーンからボールに投げて空振りを取るイメージだった。今年は完全にストライクゾーンに収めている。思い切ってゾーンに投げて、打ち損じてもらうことを祈って投げています」と、大胆な思考で凡打の山を築くつもりだ。
プロ4年目のサブマリン 今季ここまで6試合に登板し防御率0.00
4年目の今季は先発ローテ入りを目指し、シーズン前の実戦から結果を残し続けた。開幕後はチーム事情で中継ぎに配置されたが、開幕から6試合連続で自責点0と好調を維持。ブルペンに欠かせぬ存在としてフル回転の働きを見せた。実力でつかんだ先発再転向のチャンス。今度こそ、首脳陣の絶対的な信頼を得てみせる。