コンサドーレ
札幌MF荒野 30代初戦はコイントスから奈良に勝つ
■4月20日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
19日に鳥栖とのルヴァン杯を戦った北海道コンサドーレ札幌は、ボール回しなど軽めのメニューで調整を行った。
Jリーグ14年目
Jリーグデビューから数えて14年目、札幌生え抜きのMF荒野拓馬が20日、30歳の誕生日を迎えた。次戦の相手は、札幌U-18の同期であるDF奈良竜樹(29)がキャプテンを務める福岡だ。今季リーグ戦8試合中7試合でチーム内トップの走行距離をマークしている〝札幌のエンジン〟が、三十代最初の試合でもチームに活力を与え、勝利へ導く。
「上の方になってきたので責任感を持ってやっていきたい」
「試合のメンバーを見たら(年齢が)上から2、3番目。数年前までは中堅とか下の方だったけど、上の方になってきたので責任感を持ってやっていきたい」。札幌がJ2に在籍していた2010年10月24日富山戦で、当時クラブ最年少記録の17歳187日でJデビューを果たした荒野も、いよいよ三十代に足を踏み入れた。「13年このクラブで戦い続けて、自分が入ったときよりもコンサドーレの価値、立ち位置も変わってきている。コンサドーレに関わる人たちが、試合や結果に対して求めている基準が高くなっているのはいいこと」。
荒野が奮闘を続けてきた13年の間に、チームはJ1定着を果たし、タイトルまであと一歩というところに迫るまでに成長した。「ユース時代やプロ1年目で試合に出られなかったときに、(札幌を)J1に上げてJ1の中心となって戦っていくのを(MF深井)一希やユースの選手たちと話していたので、それが今現実となったことはいいこと」と振り返るが、決して現状に満足することなく「ここから次のステップとして、ACLだったり、タイトルを取れるように。そういった節目の年になるように頑張りたい」とさらなる高みを見据える。