救世主出現! 鈴木 今季初先発で6回1安打無失点 2勝目ゲット
■パ・リーグ6回戦 ロッテ0ー2日本ハム(4月20日、エスコンフィールド北海道)
ロッテ打線に的を絞らせず 圧巻の6回79球
救世主が現れた。日本ハムの鈴木健矢投手(25)が20日、ロッテ戦(エスコンフィールド北海道)で今季初先発に臨み、6回79球を投げて無失点と好投。先発再転向したサブマリン右腕がチームの連敗を「4」で止めた。
シーズン開幕から中継ぎを担い、ようやく巡ってきた先発のチャンス。「(ボールが)真ん中に集まって調子は良くなかった」というが、のらりくらりとかわし、相手打者に的を絞らせなかった。被安打は二回の安田に浴びた左翼線二塁打のみ。「完全に(捕手の伏見)寅威さん(のおかげ)です。寅威さんを信じてやっていたので、それが良かった」と振り返った。
下手投げのレジェンドを深く研究 今年1月には直接、技術を伝授
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昨春のキャンプ中、新庄監督の勧めで横手投げから下手投げに転向。アンダースローの達人・元ロッテの渡辺俊介氏(46、現日本製鉄かずさマジック監督)に近づくため、コツコツ努力を重ねてきた。
YouTube上にある渡辺氏の動画は「全部、見ました」。日本シリーズで完封勝利を挙げた試合の映像は「1試合丸々、2時間半とか家でずーっと流していました」とフル視聴した。著書「アンダースロー論」は電子書籍で購入し、バイブルに。より理解を深めるため、移動中に何度も読み返している。
今年1月には、かずさマジックで自主トレを行う玉井を通して、弟子入りに成功。渡辺氏から直々にカーブ、シンカーの投げ方を教わり、投球術を伝授してもらった。「力を入れなければ、入れないほどいいと言っていただいて、今実現できている。行って良かったです」と感謝する。
苦しい台所事情の先発投手陣 鈴木にかかる期待は大
昨季まで先発登板前はゼリー飲料しかのどを通らなかったが、「うどん食べられました。ちゃんとおなかがすいたなと思って食べられました」と克服した。今季は7試合に登板して2勝0敗、防御率0・00。ポンセ、金村が離脱し、先発陣の台所事情は苦しいが、頼れるサブマリンがいる。