ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》鈴木は1年を通して先発として働いてもらいたい投手
■パ・リーグ6回戦 ロッテ0ー2日本ハム(4月20日、エスコンフィールド北海道)
巧みな強弱で打者を翻弄した鈴木 最高のピースが先発ローテに加わった
遅ればせながら、最高のピースが先発ローテーションに加わった。他でもない鈴木。リリーフでイニングを回せることを証明し、あらためて首脳陣に「1試合を任せよう」と思わせた。そうしてつかんだ今回の先発機会。そのマウンドで、立ち上がりから〝らしさ〟をさく裂させた。
巧みな強弱で打者を翻弄した。同じ球種でも、カーブは時にスーパースローカーブになる。125~26キロほどのストレートでもバッターを差し込むことができる。ポランコが待ちきれずに空振りするシーンは最たるものだった。
シーズンを見据えての降板 今後のマウンドにも期待
6回79球でマウンドを降りたのも大きな意味がある。この試合で、なかなか取り切れない疲れをつくりたくなかったはずだ。それは、首脳陣が1年を通して働いてもらいたい投手と期待しているからこそだ。
比較的、腕力を必要としないアンダースローではあるが、一方で、どの投手よりも下半身を使って投げ込む。長いシーズンを見越しての降板だった。